「骨太の方針」への期待も
先週の日経平均は前週末比約979円高となり3週連続で上昇した。
米国市場の落ち着きが大きな要因ではあるが日本株においては相次ぐ自社株買いの発表や5月31日に政府が発表した2022年度の「骨太の方針」への期待も大きいかったのかもしれない。
海外投資家は日本を少し見直し始める?
岸田政権の経済対策が所得再配分から経済のパイを広げる成長重視へと軌道修正されており潜在力の低下を食い止め反転する期待が持てる。
変化を期待して投資する海外投資家は日本を少し見直し始めるかもしれない。
「貯蓄から投資へ」を促す政策
金融市場においてもNISA(小額投資非課税制度)の拡充などで「貯蓄から投資へ」を促す政策が取られており株式市場へ今以上に個人金融資産の移行が期待される。
7月10日に投開票と言われる参議院選挙を控え10兆円とも予想される経済対策期待も株価上昇の要因であろう。
約8ケ月に渡る下落トレンドは終了
この上昇により2021年9月の高値(3万0795円78銭)を起点とする上値トレンドライン(2万7500円処)を抜けて引けており約8ケ月に渡る下落トレンドは終了したと思われる。
「逆三尊」という強い底打ちパターンを形成
チャートでは週足で1月安値(2万6044円)、3月安値(2万4681円)、5月安値(2万5688円)で「逆三尊」という強い底打ちパターンを形成しており更なる戻りが期待できよう。
次のターゲットは?
次のターゲットは200日移動平均線(2万7940円処)と52週移動平均(2万8024円処)となろう。抜けてくれば3月の戻り高値(2万8338円)が視野に入ってこよう。
また、先週の週末引け値は2021年9月の高値と3月の安値の半値戻し(2万7694円)を超えてきており次は61.8%戻りの2万8460円処がメドとなろう。
仕掛け的な動きには注意
今週は6月メジャーSQ週である。3月のSQ週は大きく荒れて安値を付ける結果となった。
注目されている米5月CPI(消費者物価指数)は10日発表のため、SQに大きく影響することはなさそうだが仕掛け的な動きには注意したい。
今週は一目均衡表の雲の上限の2万7000円から3月の戻り高値水準の28350円を想定する。
(ハチロク)
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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