電力株が示す原発再稼働期待【転ばぬ先のテクニカル】

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5日ぶりに反落

昨日の東京株式市場は5日ぶりに反落しました。28日の夕刻に中国が新型コロナ規制の緩和を発表していましたので、時間外取引の日経225先物ナイトセッションでは2万7225円まで一段高していました。NYダウも寄り付きからジリジリと447ドル高しましたが、コンファレンスボードが発表した6月の消費者信頼感指数が98.7と前月分改定値の103.2から大きく悪化し、市場予想の100.4も下回ったことや、コンフェレンスボードが同時に発表した1年先のインフレ見通しが+8%と1987年以来の高い伸びになったことで景気後退懸念ににより、NYダウは高値から939ドル下落して取引を終えました。

米主要3指数も日経平均も半値戻しで売り

米主要3指数も日経平均も直近下落の半値戻しを越えたところで売りに押された格好です。日経平均は28日の上昇でMACDがゴールデンクロスしました。昨日は売りに押されましたが、下値は5日線がサポートし悪い雰囲気ではありません。6月20日からの上昇では24日~27日に2万6519円~2万6665円に日足の窓を残しています。

相場格言に「押しは窓まで」

相場格言に「押しは窓まで」というのがあります。一般的に窓を空けて上放れると株価は上昇トレンドを描いて駆け上がります。しかし、戻り売りなどにより株価が反落した場合、窓を空ける直前まで押し目をつけるという意味です。日経平均は6月9日高値からの急落では四空形成となりました。そのうち下の二つ(四空目と三空目)は既に埋めています。株価が上がるためには下に残した窓埋めを終えてから上値の窓埋めに向かうとするのが綺麗な形です。

大手電力の総会は株主提案全て否決

ところで昨日は3月期決算企業の株主総会のピークでした。前日の28日には沖縄電力をのぞく大手電力9社と石炭火力最大手の電源開発の株主総会が開かれました。電力不足が叫ばれる中、どういった総会になるのか気にしていたのですが、会社側提案の47議案は全て可決され、株主提案全95件は全て否決されました。株主提案は脱原発・脱炭素が大半を占めていましたが、これらが全て否決されたということは電力不足を補うためには現在の運用は欠かせないということでしょう。

東電株急騰し関電、電源開発も新値

昨日は東京電力株が一時6%ほど急騰しました。中部電力や関西電力、電源開発も年初来高値を更新しました。生き馬の目を抜く目ざとい株式市場は脱原発ではなく原発再稼働推進であることを電力株の値上がりが示していると思われます。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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