今年の株式投資は妙味あり!【潮流】岡山 憲史

潮流|株式市場新聞
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22年は売り優勢の一年

2022年はインフレを抑制するために、米連邦準備理事会(FRB)をはじめ世界の中銀が積極的な利上げに動き、景気悪化懸念から株式の売りが優勢となった一年だった。

下落率は2008年以来

日経平均は2万6094円で昨年最後の取引を終えた。年間ベースでは2698円(9%)安と4年ぶりの下落となった。ダウ工業株30種平均は3万3147ドルで終え、年間で3,191ドル(9%)安となった。多くの機関投資家がベンチマークとするS&P500種株価指数は19%下落。ハイテク株の多いナスダック総合株価指数は33%安となり、いずれも年間の下落率は金融危機のあった2008年以来の大きさだった。

株安の背景は?

S&P500構成銘柄の時価総額は34兆2500億ドルと1年間で8兆5100億ドル(1,100兆円)減った。東証の時価総額675兆円の2倍近くが吹き飛んだことになる。コロナ禍によるサプライチェーン(供給網)の寸断と中国政府のゼロコロナ政策の失敗、米国による中国への経済的制裁による中国景気の悪化と利上げによる世界経済の悪化が株安の背景だ。

インフレ加速の原因は?

インフレの加速は昨年2月24日、プーチン大統領によるロシア軍のウクライナ侵攻だ。ロシアに対する国際的な経済制裁で正常な取引ができなくなったことにより世界的なインフレが進んだ。インフレ沈静化にFRBは昨年3月に0.25%の利上げを行ない、5月には0.5%、6月に0.75%、7月も0.75%、9月も0.75%、11月も0.75%、12月は0.5%と合計7回で4.25%の利上げを実施した。

11月から利下げか?

フェデラルファンド(FF)金利先物から市場が想定する政策金利の経路は今年2月と3月に0.25%ずつ利上げし、利上げの最終的な到達点(ターミナルレート)は4.75~5.00%を予想している。7月から利上げを行なわず据え置きが続き、11月から利下げに転じると想定する。

卯は跳ねる

ハイテク株と日米の株式市場が本格的に上昇するのは最後の利上げが行なわれる6月頃になるだろう。今年は株式相場の格言で「卯は跳ねる」とされる卯年。日経平均の十二支別平均年間騰落率(1949~2021年)で「卯」は約16%上昇と4番目に高い。年間騰落では6回中4回上昇と、前年の「寅(とら)」の7回中1回上昇と比べ勝率は高い。今年の株式投資は妙味がありそうだ。

潮流銘柄は?

潮流銘柄は日本電産(6594)、ジャストプランニング(4287)、エスイー(3423)。

岡山 憲史(株式会社マーケットバンク 代表取締役)プロフィール

マーケットバンクは1999年12月8日の設立から投資支援システムの開発・販売、金融情報サービス、投資売買助言、運用コンサル等を行っている。
2002年には画期的なペアトレード「ハイブリッドシステム」を開発。NHK番組「経済最前線」で紹介される。
2006年にテクニカル分析システム「マーケットルーラー」を開発。2007年にはテクニカル応用ツール「窓チャートシステム」を開発。2つの投資分析システムは全国の投資ソフト450本の中で共に人気ランキング1位となり、高い評価を得る。また、日経225先物運用システムを開発し、実践に活かしている。

代表の岡山憲史氏は1999年2月 日本初の資産運用コンテスト「第一回S1グランプリ」にて1万人超の参加者の中から優勝。
このコンテストはスカイパーフェクTVの資産運用情報番組「インベステーション」が主催。ゴールドマン・サックス投信、クレディスイス投信、野村アセットマネジメント投信などの協賛を得て行われたもので、プロの運用担当者などを含む1万人超の参加者を集めて実施。コンテストの開催時期(98年11月16日~99年2月15日)で、1億円の資金を1億3112万円(運用期間年利回り124%)に増やすという高成績をあげ、文句なしの優勝を果たす。
第二回大会においても、2カ月間で1億円の資金を2億1600万円に倍増させ、6位入賞。
2002年 1月 NHK番組「経済最前線」にて独自の投資支援システムが紹介される。
2005年12月 TBS番組「筑紫哲也のNEWS23」にて勝ち組企業として紹介される。
2017年 1月 夕刊フジ主催の「株-1グランプリ」において優勝。
2020年 1月 夕刊フジ「激闘!!株-1(カブワン)グランプリ」で優勝。
2022年 1月 夕刊フジ主催「株-1グランプリ」で優勝。
株式市場新聞、週刊ポスト、週刊現代、フライデー、月刊カレント等を執筆。
個人投資家に投資情報や個別銘柄、日経225先物の助言業務を行っている。

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp




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