中銀とマーケットの見解相違【転ばぬ先のテクニカル】

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ダウは議長会見はじまると一気に切り返す

昨日の東京株式市場はマチマチの展開でした。注目の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果は市場予想通り0.25%利上げとなりました。FOMC通過後、一時500ドル程度下落していたNYダウは、議長会見がはじまると一気に切り返すことになりました。

市場は議長会見受けても年内利下げ期待

ターミナルレート(最終到達点)は、5.00%~5.25%で、0.25%ずつ、3月に1回、5月か6月に1回で終了といったシナリオを市場は織り込んでいる状況です。パウエル議長の会見は、タカ派姿勢の継続を強調しましたが、市場は更なる断続的な利上げ示唆については、目を瞑った印象です。市場と議長の見解の違いは、議長が、年内の利下げ観測を否定しているにも関わらず、市場は議長会見を受けても、年内利下げ期待しているということのようです。

雇用統計次第では急落するリスク

GAFAM各社は大規模な人員削減を発表していますが、サービス産業の人手不足は顕著で、明日の雇用統計次第では市場の思惑は外れるかもしれません。この期待がはがれると相場は急落するリスクを持っている状況は頭の隅に置いておかねばならないでしょう。

2万7500円近辺が重たくなる

さて、日経平均は上げていますが、ファーストリテイリングと東京エレクトロン2社の株価で100円程度押し上げており、業種別指数を見ると33業種中8業種しか上げていないことを加味すると、決して強いとは言えないようで、2万7500円近辺が重たくなっている印象です。

しばし小型材料株中心の展開

個別ではジャムコ<7408>が5日線を割り込んでしまい期待外れとなってしまいました。一方でAFC‐HD<2927>は戻り高値を更新。値動きをみると明らかにファンドなどの手が入っていることが伺え四桁指向だと思われます。銀行株や鉄鋼株、商社株などには5日線が下向きに転じだした銘柄が散見されるようになっており、しばし小型の材料株物色が中心の相場展開となりそうな気配です。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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