トンカチ【転ばぬ先のテクニカル】

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞
目次

NYよそに続伸して始まる

28日の米国市場はマチマチの展開で、NYダウとS&P500は小幅安、ナスダックは小幅高。昨日の東京株式市場は前日の大幅高の余勢もあるようでNYをよそに続伸して始まりました。日経平均株価は一時、前日比334円高の3万3527円高値までありました。

戻り売り散発的に出て値消す

しかし、6月13日に3万3000円台に乗せ、23日に3万3000円台割れまでの9日間、売買代金が38兆8348億円と大きく、1日平均では4兆3149億円です。これだけの戻り売りをこなす必要があり、通常の相場ならば簡単には買い切れません。そのため戻り売りが散発的に出て値を消す展開となりました。

海外投資家利食い入れだす

海外投資家主導相場ですので、彼らの日本株買いが続けばこうした危惧を払拭できるかもしれませんが、寄り付き前に財務省が発表した先週の対内証券投資では海外投資家が日本株を5400億円の売り越したことが判明。売り越しは13週ぶりのことで、一旦は現状の株価位置から利食いを入れだしていることが分かります。

先物、現物差し引き2週連続売り越す

引け後に東京証券取引所から投資家別売買動向が発表されましたが、6月第3週の海外勢は先物を2週ぶりに586億円買い越しましたが、現物は13週ぶりに3604億円売り越しました。差し引きでは3018億円の売り越して、2週連続売り越しということでした。

個人投資家が押し目で買い出動

そして個人投資家が3週ぶりに現物株を3446億円買い越しており、また、先物でも586億円買い越しており、3週ぶりに総額4032億円買い越しでした。週足ローソク足が陽の陰孕みとなった押し目で買い出動していたことということです。

6月19日高値に対する二番天井?

日経平均株価の日足ローソク足は上髭の陰線形成でトンカチという型に近いものです。天井圏での出現が多い足で相場の転機を暗示しています。とすれば、昨日の上昇は6月19日の3万3772円高値に対する二番天井形成とも取れるのです。

6カ月連続陽線で小休止したい局面

本日で6月相場が終わり、早くも今年の折り返しとなります。ここまで月足は6カ月連続の陽線形成となっており、そろそろ小休止したい局面でもあります。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

株式市場新聞 marketpress.jp 株式ニュースと話題の銘柄

限定銘柄情報が満載!「株式市場新聞 公式メールマガジン」

購読会員限定コンテンツ

Pocket

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次