日経平均はTOPIX追撃なるか?【記者の視点】

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週明けの日経平均は小反発でのスタート

8月第5週から1週目にかけての東京市場は日経平均では25日の安値3万1572円を底に上昇基調を強め、5日線や25日線、50日線などの移動平均線を突破し上昇基調を強めてきた。
注目されていた米国の各経済指標では8月のADP全米雇用リポートで非農業部門の雇用者数が前月に比べ17万7000人増と市場予想を下回ったことを受けて追加利上げ観測が一段と後退。その後に発表された8月失業率は3.8%と、2022年2月以来の高水準となり、横ばいを見込んでいた市場予想の3.5%に反して上昇したことを受けて金融引き締め長期化観測が後退し、1日のニューヨーク市場でダウが115.80ドル高と反発、これを受けて225先物のナイトセッションでは3万2760円で引けており、週明け4日の日経平均は小反発でのスタートが予想される。

ISM製造業景況指数に注目

今週は6日に8月ISM製造業景況指数と米地区連銀経済報告(ベージュブック)が発表される。ISM製造業景況指数で伸び鈍化が確認されれば先の雇用統計などに続く金融引き締め長期化観測後退に繋がる支援材料となり株価にはポジティブ評価になろう。
一方、国内では8日の4~6月GDP速報値、8月景気ウオッチャー調査以外に目立ったイベントはない。政治的イベントでは岸田首相が出席する5日からのG20首脳会議が注目される程度だろう。

ハイテクの奮起に期待

TOPIXについては前日比17.75ポイント高の2349.75と5日続伸し、1990年7月以来約33年ぶりの高値を更新している。日経平均構成銘柄では1日に東京エレクトロンやアドバンテスト、信越化学や村田製作所などハイテクがマイナスで引けており、これら銘柄の奮起に期待したい。8日のメジャーSQに向けて日経平均がTOPIXに対して出遅れ修正的な動きになるならハイテクがカギを握りそうだ。

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp




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