続伸も値下がり銘柄増加【転ばぬ先のテクニカル】

レーザーテックはレジスタンスライン突破

本日の東京株式市場はマチマチの展開でした。日経平均は一時３万２０００円台を回復する場面があり、５日線が上方転換しました。１０日のＮＹ市場で半導体ＳＯＸ指数が高かったことで、レーザーテックやアドバンテスト、東京エレクトロンが大幅上昇し、日経平均を牽引しました。中でもレーザーテックは５月以降上値を抑えられてきたレジスタンスラインを突破。東証における日々の売買代金トップ銘柄が上値追いしだしたことは注目すべきことです。

ヤレヤレの戻り売り出る

一方で、ＦＲＢ高官からハト派発言が相次ぎ、米長期金利が低下したことで、銀行株や保険株など金融株が売られており、高配当の海運株も３．５％安したことでＴＯＰＩＸは小幅安となりました。プライム市場の値下がり銘柄数が１４０８銘柄と値上がり銘柄数の３８０銘柄を圧倒しており、全般的に先週までの急落に対するリバウンド局面でヤレヤレの戻り売りが出ていることが伺える一日でした。

積極的上値追い難しく強い銘柄の個別物色

今晩の米国市場では米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）議事要旨が公開されるほか、卸売物価指数（ＰＰＩ）の発表があり、また、明日は消費者物価指数（ＣＰＩ）の発表が予定されていることもあり、内容次第では利上げ観測が再び強まる可能性もあるでしょう。そのため、売り方の持ち高調整に伴い買い戻しの動きは入りやすいものの、週末にオプションＳＱが控えていることもあり、ここより積極的上値追いは難しそうです。ここは強い銘柄の個別物色が中心となりそうです。

日々勇太朗

提供：株式市場新聞社 marketpress.jp
　

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