収益再建が順調に進む|ハリマ化成G

取材メモ|企業取材 証券市場新聞
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はんだ、塗料樹脂など需要分野拡大

ハリマ化成グループ(4410)は収益再建が順調に進んでいる。24年3月期第2四半期は原材料価格高騰分の販売価格への転嫁が進み、営業赤字が前回予想の12億円から6億700万円へ半減した。さらに、はんだ材料や塗料用樹脂の需要分野を拡大、売上を伸ばすことで一段の収益改善を図る。
はんだ材料はハイスペックが求められる自動車分野の需要開拓が順調に進んでいる。高耐久鉛フリーソルダーペーストで室温でも長期保管できるソルダーペーストでカーボンニュートラルにも対応、売上げを大きく伸ばしており、中国でも拡販に乗り出した。塗料用樹脂は回復する国内塗料需要に対応するため、茨城工場の設備増設に加え東京工場でも生産を開始した。これで基幹工場の加古川製造所の3工場を合わせた生産能力は約25%アップ、柔軟で効率的な供給体制も整え、植物由来の原料を使用したエコロジー製品として引き合いが強まっている。
このほか、電子材料では半導体用機能性樹脂(フォトレジスト用樹脂)、印刷インキ用樹脂は水系樹脂など付加価値製品へシフトを進めており、市場ニーズに応える開発により需要を取り込んでいく。

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