スピード違反で調整待ち【記者の視点】

記者の視点|企業速報 証券市場新聞
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ハイテクが大きく買われる

1月第2週の東京市場はバブル崩壊後の高値を大きく更新し、日経平均では12日の朝寄りで3万5839円65銭の高値を付ける場面があった。ニューヨーク市場では11日まででナスダックが5連騰で、エヌビディアが新GPUを発表したことを受けて株価が大きく上昇し、これが日本の半導体関連を筆頭にハイテクが買われる動きになり、先物オプションではコールの買戻しで指数が大きく値を上げる動きになった。日経平均では4日終値から12日の高値まで2951円超も上昇したことから明らかにスピード違反であり、週明けは利益確定売りに調整がほしいところだ。

PBR改善策を開示した上場企業

今週は海外では15日がキング牧師誕生日でニューヨーク市場が休場、17日に中国10~12月など中国の経済指標、米12月鉱工業生産・設備稼働率などが予定されているが、マーケット全体に大きな影響を与えることにはならないだろう。むしろその先は22日から日銀金融政策決定会合で23日に植田総裁会見、その先は1月米FOMCが30日から予定されていることから、日米の金融イベントを意識することになろう。国内では15日に、PBR改善策を開示した上場企業の一覧が東証より開示されることから株主価値向上に積極的に取り組む企業への関心が一層高まることになりそうだ。
個別では東京エレクトロン(8035)などハイテクが連日高値だが、買われ過ぎは否めない。第3四半期決算発表も控えていることもあり、良い意味でスピード調整を待ちたい。

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp




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