日銀会合後は上昇に弾み?【225先物「ハチロク」の裏話】

ハチロク225先物OP|証券市場新聞
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経験則を打ち消す上昇

先週の日経平均は前週末比約386円高と6週連続で週足陽線となった。
年初より急騰し1月SQ日には典型的な「幻のSQ値」となったがその経験則を打ち消す上昇となった。

海外投資家の大幅な買い

背景には海外投資家の大幅な買いにつきる。
日本取引所グループが18日発表した投資部門別売買動向によると海外勢は1月第2週目に現物株を9557億円買い越した。
先物と合わせた買い越し額は1兆4439億円と2023年4月以来の大きさである。
その時には12週連続で日本株を買い越し日経平均は27%上昇した。
今年に入り海外勢が日本株を買いだしているのは日銀の超金融緩和政策の継続、東証のガバナンス改革、新NISAのスタート等が理由に挙げられる。

中国株から日本株に資金シフト

しかし、海外勢がここまで買い越しているのは景気が失速する中国からの資金シフトが大きい。
グローバルに運用するファンドのポートフォリオの組み換えで中国株のウェートを減らし低かった日本株の保有比率を上げているようだ。

NVIDIAに連動する

また、米国S&P500が史上高値を更新するなど海外マーケットが好調なのも株価上昇を後押ししている。
今回の上昇は半導体関連の株価上昇が全体を引っ張っている。特に米国半導体大手NVIDIAの株価は年初より約15%上昇、この株に連動する形で日経平均も上昇している。

乱高下しながら高値更新を続ける

34年ぶりの高値である3万6000円処はいわゆる「真空地帯」の域である。
上昇傾向の時は売りが手控えられるので更に値が飛びやすい。先週も高値ゆえに売りと買いが交錯し一日で乱高下していたが今後も乱高下を繰り返し高値更新を続けると思われる。

今週のレンジは?

今週は日銀の金融政策決定会合が22日~23日に行われる。今回も政策現状維持の見通しだがイベント通過で終了後上昇に弾みがつくことも十分ありある。
海外勢が売りに転じるまでは売りは控えた方がよいと思われる。
今週のレンジは3万5800円~3万6800円を想定する。

 

(ハチロク)

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