安くなれば買いのチャンス【潮流】岡山 憲史

潮流|株式市場新聞
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日銀会合後に売り優勢

23日に日銀は金融政策決定会合で大規模な金融緩和策の維持を決定した。12時過ぎに結果が市場に伝わると日経平均は一時、3万6984円まで上昇し、3万7000円の大台に迫った。ただ、大規模な金融緩和策の維持は既に織り込み済みで、その後は売りが優勢となった。

マイナス金利解除も「否定できない」

外為市場でも1ドル=148円60銭台まで円安となった後は、円買いが優勢となった。取引時間中は投機筋によるドル円と225先物によるプログラム売買が活発で「円売り・225先物買い」から「円買い・225先物売り」のアルゴ取引が拡大した。23日の取引終了後に植田和男総裁の記者会見を受け、市場からは3月会合でのマイナス金利解除も「否定できない」との声が聞かれ始めた。

植田総裁の発言

植田総裁による記者会見での発言は、近い将来のマイナス金利解除に含みを持たせたものと受け止められた。カギとなったのは「物価目標の見通しが実現する確度は引き続き少しずつ高まっている」、「物価目標の達成が見通せる状況に至ったとすると、マイナス金利を含めた大規模緩和策の継続の是非を検討していくことになる」などの発言だ。

3月のマイナス金利解除は無い

総裁の記者会見を受けて24日の国内債券市場で長期金利は大幅に上昇した。指標となる新発10年物国債利回りは一時前日より0.105%高い0.740%と23年12月12日以来、約1カ月ぶりの高水準をつけた。外為市場では1ドル=146円60銭台まで円高となった。ただ、長期金利がここから一段と上昇基調を強めるとの見方は多くない。
植田総裁は会見で「仮にマイナス金利を解除することになったとしても、極めて緩和的な金融環境が当面続く」と話すなど、マイナス金利の解除後、急速に大幅な利上げを進める考えがないことを示唆している。マイナス金利の解除には賃上げが欠かせない。春闘の結果を見て判断することになり、3月のマイナス金利解除は無いだろう。

1000円ほど値下がりも驚き無い

株式市場は投機筋による仕掛け的な売りが拡大して、25日には一時、3万5912円まで売られ、3万6000円台を割れ込んだ。年始の安値である3万2693円から一気に3万7000円寸前まで4300円も上昇したのだから1000円ほど値下がりしても驚きは無い。安くなれば絶好の買いチャンスになる。

潮流銘柄は?

潮流銘柄は協栄産業(6973)、ルネサスエレクトロニクス(6723)、三菱化工機(6331)。

岡山 憲史(株式会社マーケットバンク 代表取締役)プロフィール

マーケットバンクは1999年12月8日の設立から投資支援システムの開発・販売、金融情報サービス、投資売買助言、運用コンサル等を行っている。
2002年には画期的なペアトレード「ハイブリッドシステム」を開発。NHK番組「経済最前線」で紹介される。
2006年にテクニカル分析システム「マーケットルーラー」を開発。2007年にはテクニカル応用ツール「窓チャートシステム」を開発。2つの投資分析システムは全国の投資ソフト450本の中で共に人気ランキング1位となり、高い評価を得る。また、日経225先物運用システムを開発し、実践に活かしている。

代表の岡山憲史氏は1999年2月 日本初の資産運用コンテスト「第一回S1グランプリ」にて1万人超の参加者の中から優勝。
このコンテストはスカイパーフェクTVの資産運用情報番組「インベステーション」が主催。ゴールドマン・サックス投信、クレディスイス投信、野村アセットマネジメント投信などの協賛を得て行われたもので、プロの運用担当者などを含む1万人超の参加者を集めて実施。コンテストの開催時期(98年11月16日~99年2月15日)で、1億円の資金を1億3112万円(運用期間年利回り124%)に増やすという高成績をあげ、文句なしの優勝を果たす。
第二回大会においても、2カ月間で1億円の資金を2億1600万円に倍増させ、6位入賞。
2002年 1月 NHK番組「経済最前線」にて独自の投資支援システムが紹介される。
2005年12月 TBS番組「筑紫哲也のNEWS23」にて勝ち組企業として紹介される。
2017年 1月 夕刊フジ主催の「株-1グランプリ」において優勝。
2020年 1月 夕刊フジ「激闘!!株-1(カブワン)グランプリ」で優勝。
2022年 1月 夕刊フジ主催「株-1グランプリ」で優勝。
株式市場新聞、週刊ポスト、週刊現代、フライデー、月刊カレント等を執筆。
個人投資家に投資情報や個別銘柄、日経225先物の助言業務を行っている。

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp




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