引き続き日米主力決算睨注視【記者の視点】

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インテルショック

1月第4週の東京市場は日経平均では23日に3万6984円51銭まで買われバブル崩壊後の高値を更新したが、その後は週末26日に3万6000円割れにまで急落する動きになった。
日経平均が高値を付ける過程ではオランダ半導体製造装置メーカーのASMLホールディングの予想を上回る決算によるハイテク買いが追い風になったが、ニューヨーク市場の25日引け後に発表されたインテルの第1四半期予想が市場予想を下回ったことが一転してのハイテク売りに繋がった。

スピード調整は当然の動き

26日には日銀が先月開いた金融政策決定会合の議事要旨が公表され、委員たちの間で、今の金融緩和策を転換するタイミングや正常化を進めるための手段など緩和策の出口に向けた議論が一段と活発になっていることが伝わったとも売りの一因になったかもしれない。
週末にスピード調整した要因は多々あろうが、日経平均は1月4日終値から23日の高値まで3700円近くも大幅上昇していただけに、スピード調整は当然の動きと捉えたい。

29日は反発スタートか?

26日のニューヨーク市場ではボーイングやホーム・デポ、メルクなどが買わダウは小幅に続伸したが、ナスダックとS&Pは7日ぶりに反落した。日経平均急落の一因となったインテルの下落は時間外での急落で大方織り込んでいたことからナイトセッションの225先物には影響せず3万5910円まで戻して引けている。これを受けて週明けの東京市場は反発スタートとなり、3万6000円を回復すれば一旦は落ち着きを取り戻しそうだ。

FOMCとIT企業の決算

今週は海外では30日から31日まで米FOMCが開催される。今回のFOMCでは利下げ期待がないことから、無風通過が濃厚でパウエルFRB議長の会見が注目されるが、これに加えて30日のマイクロソフトやアルファベットなどIT企業の決算が注目されることになる。

アドバンテストは30日発表

一方、国内でも第3四半期決算発表が本格的にスタートする。先週はニデック(6594)がEV向けの電動アスクルの不振で下方修正を行った。今週も30日にOLC(4661)、キヤノン(7751)、31日にアドバンテスト(6857)やTDK(6762)、日立(6501)などが予定されており、特にハイテクの牽引役になったアドバンテストの動向は注目されよう。
来週は2月SQの一週前にもなることから先物で仕掛け的な動きにも注意したい。

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp




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