続落も一貫して下げ渋る
11日の東京市場は続落しました。日経平均は139円安です。米3月消費者物価指数(CPI)の結果を受け、利下げ期待が後退、前日の米国株が大幅に下落した流れを引き継ぎ、売りが先行しました。ただ、朝方に500円超に下落したあとは日米金利差拡大を背景に153円台まで進んだ円安を支えに一貫して下げ渋っています。輸出株の一角や金利上昇による利ざや改善期待から銀行株、原油高で資源株などが買われ、日経平均は下落ながらも高値引けになりました。TOPIXは上昇して取引を終えています。
米インフレ、金利動向に神経質な展開続く
バリュー株が下値を支えるかたちで、予想以上に底堅い動きになりました。前場は軟調に推移していた半導体関連のなかにも下げ渋りから上昇に転じる銘柄も増えており、個別に物色意欲は旺盛です。ただ、米10年債利回りは4.5%台に乗せており、米インフレ、金利動向に神経質な展開が続くでしょう。当面は慎重姿勢で強い銘柄に絞り込んで買い場を探る考えで、きょうは三菱重<7011>や日立<6501>などへの追撃買いにとどめました。
花咲 翁
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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