反発も上値の重さが強調された1日
本日の東京株式市場は反発しましたが、上値の重さが強調された1日でした。日経平均は一時、前日比298円高の3万8477円高値までありました。しかし、その後は前日比94円安の3万8084円安値まで叩かれ、引けにかけて戻す展開でした。
上下500円幅の膠着相場どちらに放れるか
3万8477円高値の位置には25日線が3万8451円、75日線が3万8507円、そして5月限SQ値の3万8509円とレジスタンスラインが揃っています。また、前日、25日線と75日線がデッドクロスしたことで、戻り売りが出やすい位置。
一目均衡表では転換線(3万8410円)と基準線(3万8488円)のゴールデンクロスが期待されるところですが、雲下限が3万8387円にあり、転換線、基準線ともに戻り売りの急所として意識されているようです。
一方、下値は3万7957円に走る5週線がサポートラインと意識されているようで、上下500円幅での膠着相場が上下どちらに放れるのかが焦点となっているようです。
決算通過後の相場予測難しく当面個別物色中心
明日で決算発表が一巡しますが、今期の会社計画は非常に慎重姿勢な企業が多く、昨日段階の日経平均の一株利益(EPS)は2201円と決算発表前に比べて100円程度低下しています。そのため株価収益率(PER)は17.3倍となっており、3月半ばの日経平均4万円台と同水準。EPSだけ見ると期待外れとなっており、決算通過後の相場予測は難しくなりました。当面は個別物色中心となるかもしれません。
信用買い残整理進まず需給改善には時間要す
日経平均の年初来高値は3月22日の4万1087円です。足元2週連続で減少したとはいえ、信用買い残はいまだ4兆6000億円程度積まれたままです。期日通過が半年後の9月22日となりますので、需給改善には今しばらく時間を要します。ここで急落でもあれば、投げ売りによる需給改善はあるかもしれませんが、4月急落時には投げ売りよりも押し目買いにより増加しました。
第1四半期決算まで動きづらい
となれば、EPSの上昇が期待される第1四半期決算まで動きづらいのかもしれません。
日々勇太朗
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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