V字型回復へ収益再建進む
ハリマ化成グループ(4410)は業績V字型回復へ向け収益再建が順調に進んでいる。24年3月期は値上げと合理化効果により、第2四半期を底に大幅に赤字幅を縮小して着地。25年3月期は連結売上高1020億円(前期比10.5%増)と2ケタ増収で1000億円大台乗せ、営業利益21億円(前期2億1100万円の赤字)と黒字浮上を見込むが、原材料とエネルギー価格が高止まりするなか、第1四半期は上々に滑り出しているようだ。
製紙用薬品は国内と中国が厳しい中でも堅調に推移しており、環境意識の高まりを背景に古紙の利用が進み始めた北米でダンボール向け紙力増強剤を拡販するなど需要分野をとらえて着実に売り上げを伸ばしている。電子材料ははんだ材料事業買収効果で売上げ規模が倍増、自動車向けは海外ユーザーが広がり、半導体向けはフォトソルダーレジストが伸び「消費地に合わせた事業運営の最適化も進めている」(会社側)という。
ローターは製品構成の見直に加え、アルゼンチンのガムロジンを活用するなどグループ内原料調達により収益基盤を強化、本格的な需要回復へ態勢を整えている。
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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