半導体急落も…【転ばぬ先のテクニカル】

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞
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米国市場は大型株から小型株へ資金シフト

本日の東京株式市場はマチマチの展開でした。16日の米国市場では6月の小売売上高が市場予想を上回ったことで、景気減速が否定された形でNYダウが742ドル高し史上最高値を更新。一方、半導体SOX指数は0.5%程度上昇しましたが、エヌビディアは2.5%安。また、アルファベット(グーグル)が2.7%安、マイクロソフトが5.2%安といった具合。更に小型株指数のラッセル2000が3%高と大型株から小型株へ資金がシフトしており、正にトランプラリーの様相となっていました。

トランプ氏当選で上昇した銘柄群に資金流入

この流れを受けた東京市場は半導体株が売られる一方、防衛関連株の三菱重工業や川崎重工業が引き続き買われました。また、ヤマシンフィルタやコマツが急騰。2016年にトランプ氏が大統領選当選前後で大きく上昇した銘柄群に資金が流入したということです。

財務長官にダイモン氏起用ならマーケットは安堵

そのトランプ氏はブルームバーグのインタビューでFRBに対し、大統領選挙前の利下げをしないように要求。また、政権に返り咲いたときは財務長官にJPモルガンのダイモンCEOを起用することを検討していると述べました。ダイモン氏は米金融界の重鎮で、もし実現すればマーケットは安堵することでしょう。

対中半導体規制で更に厳しいルール

後場に入ると半導体株が更に急落しました。原因は米国が対中半導体規制で更に厳しいルールを検討していると同盟国に伝えたとの報道です。具体的に東京エレクトロンとオランダのASMLが名指しされたのですが、両社が中国に先端半導体技術の提供を続けるなら最も厳しい貿易制限措置を講じることを検討しているという内容。そのため東京エレクトロン株が7.45%の急落となり、同社1社で日経平均を260円程度押し下げました。

TOPIXプラス引けでグロース250は上昇

今日は半導体株が崩れましたが、TOPIXはプラス引け。また、グロース250は2%程度上昇しており相場全体が崩れた訳ではありません。今後はTOPIX主導により物色が少し変化しながら横に広がるのではないかと見ています。

日本精工は高配当出遅れ割安株

そこで、プライム市場から日本精工<6471>に注目します。ベアリング最大手企業で、前期に構造改革を行った結果、今期から増収増益へと転じる模様。一株純資産が1360円ですが、本日827.3円台でPBR=0.6倍と出遅れています。予想配当利回りが4.1%ですので高配当出遅れ割安株として中期で見ておきたいと思います。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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