反落も中心セクターは強い印象だったが…
本日の東京株式市場は3日ぶりに反落しました。27日のNY主要3指数が最高値を更新していましたが、CMEの日経平均先物が100円程度安く返ってきたため、一旦は利食い売り機運が高まりました。それでも個別ではAI関連やデータセンター関連、造船など、最近の物色の中心セクターには押し目買いも入り、相変わらず強い動きが続く印象でした。
円高へ急反転し半導体や輸送用機器中心に利食い
午後に入りロイター通信が、前日開催された日米財務相会談で、為替について言及されていたと報じました。ベッセント財務長官は片山さつき財務相に対し「インフレ期待を安定させ、為替レートの過度な変動を防ぐうえで、健全な金融政策の運営とコミュニケーションが重要な役割を果たす」と語ったと伝わり、マーケットは日銀の利上げなどにより一段の円安・ドル高進行を阻止することを念頭に円高へと急反転。ドル円は約1円の円高となり、半導体関連や輸送用機器中心に利食い売りが出されました。
5万円へSBGとアドテスト5000円超押上げ
さて、トランプ関税暴落からの底打ち以降の上昇で、日経平均が4万円台を回復したのが6月27日でした。そこから5万円まではわずか80日あまりという短期上昇により達成しました。この時のソフトバンクグループの株価は1万80円で昨日が2万5470円と1万5390円もの上昇。また、アドバンテストは1万585円に対し昨日は1万8195円と7610円もの上昇。実はこの2銘柄により日経平均は5000円超押し上げた計算になるそうです。
やはり日経平均は歪な指数
6月27日から昨日までの日経平均の上昇率は25.8%。一方、TOPIXの上昇率は17.0%でやはり日経平均は歪な指数と言えましょう。
銘柄物色に一部テーマ株に集中し過ぎ
また、今の銘柄物色は一部テーマ株に集中し過ぎており、毎日同じ銘柄が大きな押し目なく連日買われる展開が繰り返されています。その代表格はまず海洋開発関連で三井E&S<7003>=25日線乖離28%と(東洋エンジニアリング<6330>=同54%、次にAI関連では(ソフトバンクグループ<9984>=同21%、アドバンテスト<6857>=同8.5%、(285A)キオクシア<285Å>=同50%、更にデータセンター絡みの電線では古河電工<5801>=同13.1%、住友電工<5802>=同9.8%、フジクラ<5803>=同21.5%、そして造船では名村造船<7014>=同48%、古野電機<6814>=同33%、ジャパンエンジン<6016>=同22.5%といった具合です。
買いは短期で警戒しながら
小型株だけでなく大型株も20%以上の乖離率となっており、尋常ではありません。いつ高値掴みとなってしまうか分からず、とても手を出せる位置ではありませんが、今の株高はこうした一種のバブルに近い上昇が寄与しているということが現実で、日経平均が5万円突破していても、意外と皆さん儲からない相場となっています。買いは短期で警戒しながら、いつ大幅反落しても良いようにポートフォリオを組む必要がありそうです。
日々勇太朗
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp


コメント