1000円超の上昇5回ともなるとちょっと異常
日経平均5万円時代なので、1日で1000円(2%)上げてもなんら問題はありませんが、今月1000円超の上昇となったのが5回ともなると、ちょっと異常だと思います。9月末の日経平均は4万4932円でした。立ち合い日数22日で7459円、率にすると16.6%もの上昇です(31日のザラ場高値まで)。
NY市場ではメタとマイクロソフトが急落
NY市場では決算と増資計画を発表したメタ・プラットフォームズが11%超の急落。また、市場予想を上回る決算を発表したマイクロソフトも高額のAI投資への不安が高まり3%近く下落。
心配の種となりつつあるのがオラクル
そして心配の種となりつつあるのがオラクルです。AI関連投資に数十億ドルを投じる中、デフォルト(債務不履行)に備えるクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)への投資(ヘッジのため)が急増しており、5年ものCDSは一昨年10月以来の高水準となっています。モルガン・スタンレーの試算では、オラクルの実質純債務残高が2028会計年度までにおよそ2900億ドル(約44兆900億円)に膨らむと予想しており、現在の約1000億ドルのほぼ3倍になる可能性を表明。モルガン・スタンレーは投資家にオラクルの5年物CDSおよび5年債の購入を推奨しているといいます。株価は4日続落で、昨日は6.69%の急落となっていました。
米通信企業2社で不正疑惑が浮上
また、米通信企業2社で不正疑惑が浮上。ブロードバンド・テレコムとブリッジボイスが融資を受ける上で売掛金を水増しする不正を働いたとして、貸し手側は訴訟を提起。この両社に融資しているのが世界最大級の米資産運用会社のブラックロックの傘下企業が含まれています。
リーマンショック時を想起
この融資組成はフランスの金融大手BNPパリバが支援していますが、パリバは7~9月期決算で、トレーディング部門が「特定の与信案件」に関し1億9000万ユーロ(約340億円)の損失を計上しており(詳細を融資先は開示せず)、なんだかリーマンショック時を思い起こすようなことが起こっているようです。
10月足大陽線で7か月続伸し大相場に発展
さて、10月相場が終わりました。月足大陽線となり、7か月続伸となりました。また、昨年末比では31%もの上昇となっております。8月末の当欄で「月足で5か月連続陽線というのは珍しく、遡ると2015年1月~5月以来、10年ぶりのことです。それ以前の連続陽線記録を調べてみると、2012年8月から13年4月までの9カ月連続陽線、2005年5月から6年1月の9カ月連続といったように5か月連続は更に陽線を伸ばすケースが見られ、なにかしら大きな相場へ発展していく可能性が出てきました」としましたが、正に大相場に発展してきました。
半導体関連上値乖離大きく過熱状態で急ぎ過ぎ
しかし、指数ばかりの上昇で、半導体関連中心の値嵩株を持っていないと儲からない展開です。その中心がアドバンテストとソフトバンクGになりますが、アドバンテストの25日線乖離が30%超、ソフトバンクGのそれが20%弱となっており、非常に過熱状態で仕手化しているような上昇です。また、日経平均の25日線乖離も9%弱となっており、先を急ぎ過ぎていると感じるのは筆者だけでしょうか。
日々勇太朗
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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