AI需要増で原発稼働急務
東京電力ホールディングス(9501)が2月16日に柏崎刈羽原子力発電所(新潟県)6号機の本格的な発送電を開始した。東京電力の原発が電力を供給するのは、柏崎刈羽6号機が定期検査入りする直前の2012年3月下旬以来約14年ぶりで、福島第1原発事故後に再稼働させた初めての原発となる。首都圏と静岡県東部に電気を送ることになるが、夏の気温が毎年過去最高を記録していることに加えて、AI普及による電力需要の急増を考慮すると更なる原発稼働が必要になる。
発電所不足は深刻
関西電力(9503)の原発は福井県内だけに立地し、2023年度に高浜原発1、2号機が再稼働したことで、廃炉を決めた4基をのぞく全7基が稼働する体制となっているが、東京電力については今回の6号機が1機目の再稼働となった。東京電力の供給地域が首都圏で関西電力に供給地域よりも電力消費量は大きい。しかも猛暑に加えて、AI普及によるサーバーの新設計画を考慮すれば数年先に2機目の7号機が再稼働しても発電所不足の深刻度は変わらない。今後は高市政権下で原発の新設も論議されることになりそうで、東京電力の今後の動向には引き続き注目が必要だろう。
原発の稼働を支える企業
加えて、原発の稼働を支える企業の存在感も高まっている。岡野バルブ製造(6492)は26年9月期の第1四半期(10~12月)で連結営業利益は前年同期比3.3倍増の5億7600万円を計上している。柏崎刈羽7号機の点検工事など原子力関連が増加しているためで、今後もメンテナンスを中心に拡大が予想される。メンテナンスでは 東京エネシス(1945)や原発のバルブアクチュエータで90%以上のシェアを占める日本ギア工業(6356)など。原発の新設ならやはり三菱重工業(7011)が本命だろう。
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp


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