「転ばぬ先のテクニカル」~アルプス物流に注目

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞

昨日の日経平均は276円安の1万8985円と、先週木曜日の安値をザラ場、大引けともに割り込みました。このことでチャートは非常に悪い形となってきました。先週火曜日の下落で5日線と20日線がデッドクロス、60日線も割り込み、木曜~金曜のリバウンドでも60日線が頭を押さえられました。

60日線を割り込むということは、約3カ月の移動平均線を割り込んでいるということです。小回り3カ月と言いますが、トランプラリーが始まった11月9日からの上昇における買い方のポジションが水浸しということです。

また、トランプラリーでこの60日線に接近、或いは一時的に割り込んだのは2月7日の1万8805円安値、2月27日の1万8995円安値、3月8日の1万9198円と3回ありましたが、今回はノック4回で完全崩壊です。この流れに沿うならば、5月までは下値模索の日柄・値幅調整と予測せざるをえません。

こうしたなか、3月10日に唯一強気としたルネサスエレックトロニクス(6723)が逆行高、1214円高値までありました。2010年4月の1403円高値まで節目がないとした通りの動きとなってきました。

このような相場ですので、チャートの崩れていない個別銘柄の買いと、崩れてきている銘柄のヘッジ売りでポジションを両面から構築していかねばならないでしょう。ということで、このような厳しい相場でありますが、ここから敢えて買えそうな銘柄を一つご紹介しましょう。

アルプス物流(9055)に注目です。アルプス電気系の物流会社で電子部品関連の物流を得意としています。出来高が薄いのが難点ですが、昨日の終値は798円と2月10日高値の805円に迫っています。昨年4月には824円高値がありますが、ここを抜けると2006~7年に持ち合っていた1000円台まで節目がありません。

ルネサスをお勧めしたときと同様の条件となっています。PERは10倍、PBRは0.7倍と割安株であり、ここより一段高を期待したいものです。

日々勇太朗

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