「転ばぬ先のテクニカル」~小池都知事の動向に注目

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞

昨日の日経平均は反発し年初来高値を更新しました。ただ、ザラ場の高値は抜けておらず9月21日以降は小さな三角持合いを形成しているように見えます。一方、TOPIXは続落でした。日経平均もTOPIXも日中値幅が乏しく、方向感が掴めません。
解散総選挙の場合は投票日まで堅調といったアノマリーがありますが、それは自民党優勢との見通しが前提です。週末に世論調査が行われましたが、共同通信社が行ったものでは、比例代表の投票先政党は自民党が24.1%で、希望の党が14.8%となりました。しかし、安倍内閣支持率は40.6%で不支持率の46.2%を下回っています。問題はこの「内閣不支持率46.2%」の行方です。
一方で衆院選後、衆参両院で指名される次期首相について安倍晋三首相と小池氏のどちらが望ましいか、と尋ねたところ安倍氏が45.9%、小池氏は33.0%となっています。つまり有権者も迷っているということになります。マーケット的には日本の政治情勢に対する認識としては「民進党」が退場し、自民党と希望の党という同じ保守が第一党、第二党ということになります。となれば経済政策で言えば大きな枠組みには変化なしと考えるべきなのでしょう。
ただ、難しいのは、小池百合子都知事が国政に戻るのかどうかです。都知事のままであれば希望の党の総理大臣候補者が見えないとことが問題です。その場合、小池新党の勢いが増して現政権を脅かすようなら、アベノミクスに不透明感が増し、外国人投資家がリスクオフの動きに転じる心配もある訳で、現時点では情勢が見えないためにマーケットが動かなくなっている可能性があります。
そういう意味では今後の世論調査を待たねばならないし、その中身によっては投票日まで堅調というアノマリーが通じないことも考えれれます。
日々勇太朗

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