２８日の東京市場は小幅続落、日経平均は９円安でした。北朝鮮による地政学リスクが意識され、売り先行でスタートしたあと、日銀ＥＴＦへの期待などからプラスに浮上する場面がありましたが、円高が重しになり半導体や電子部品など輸出株が売られ、指数を押し下げています。押し目買いに大引けにかけて下げ渋りましたが、戻し切れませんでした。東証１部の売買代金は概算で２兆６１７４億円です。
全般はスピード調整過程にあり、為替が円高に振れていることもあって、主力株は上値の重い状況に変わりはありません。ただし、大勢上昇基調に変化はなく、主力株は押し目買いのタイミングを待つ一方、当面は中小型株好業績株や材料株で値幅を狙う局面です。
ピックアップ銘柄では安川電機（６５０６）が最高値圏でしっかり、中小型ではアバールデータ（６９１８）は朝安の後切り返し、ケル（６９１９）も上昇基調を維持しており、いずれも下値を拾っていきましょう。一方、ショート狙いのアルコニックス（３０３６）は弱い動きで追撃売り。ヨシックス（３２２１）も国内中堅証券のレーティング引き下げで急落しており、様子を見ながら売りのタイミングを計りたいと思います。
ＩＰＯではクックビズ（６５５８）が公開価格の２．３倍となる５２８０円で初値を付けた後、６２８０円ストップ高まで買い進まれており、値動きを見ながらセカンダリーで狙っていいでしょう。また、直近ＩＰＯのシェアリングテクノ（３９８９）も高値奪回へ一段高となりました。同様にウェルビー（６５５６）もマークです。
花咲 翁
証券市場新聞 https://marketpress.jp/
