14日の相場概況
14日の東京市場は3日続落しました。FOMCの結果を受け、米長期金利が上昇、為替が112円台半ばまで円高が進んだことで、主力株を中心に利益確定売りが優勢になりました。日経平均は押し目買いに一時プラスに浮上する場面もありましたが、大引けは63円安です。東証1部の売買代金は概算で2兆6593億円でした。
個別に物色意欲は強い
前日まで上げていたメガバンクをはじめ金融株や出遅れ感から買われていた海運なども反落しています。自律反発に転じた半導体関連などのハイテク株も上値は重い状況でした。ただし、東証1部の値上がり銘柄数は1362と値下がり606を大きく上回っています。個別に物色意欲は強く、中小型株に値を飛ばす銘柄が目立ちました。
SGHDのセカンダリー上昇が公開株や直近IPO銘柄を刺激
上場2日目のヴィスコ・テクノ(6698)が公開価格の3倍で初値を付けるなどIPO人気も盛り上がっており、セカンダリーもSGホールディングス(9143)が14%に迫る上昇で、ほか公開株や直近IPO、中小型株への買い意欲を刺激しています。海外投資家の売り越し基調が続いていることから大型株の上値は限られるでしょうが全般下値も堅く、中小型株による値幅狙いの動きがさらに強まりそうです。
ロコンド噴き値売りの一方、シェアリングテクノなどの下値を狙う
ピックアップ銘柄では直近IPOのロコンド(3558)が連日の新値で、噴き値売りのタイミング待ち。一方、立川ブラインド(7989)は続伸、ミクニ(7247)、シェアリングテクノ(3989)、ウェルビー(6556)も切り返し、引き続き下値狙いでいいでしょう。注目銘柄に熱機器、温度センサーの助川電気(7711)を加えておきます。
花咲 翁
コメント