目次
値がさハイテク株売られ4営業日ぶり反落
10日午前の東京市場は4営業日ぶりに反落しました。日経平均は61円安です。年始からの急騰の反動で利益確定売りが先行、米国市場ではNYダウ、ナスダック、S&P500指数は揃って最高値を更新したものの、半導体関連が利益確定の売りに押されていたことから、東エレクやTDKなど値がさハイテク株が売られ指数を押し下げました。東証1部の売買代金は概算で2兆7931億円と今年初めて3兆円を下回っています。
適度なスピード調整
指数インパクトの大きい値がさ株の一角が下げたことで日経平均は反落しましたが、日米長期金利上昇を受けたメガバンクや原油価格上昇で資源関連が買われたほか、トヨタが新値をとるなど主力株も堅調で、TOPIXは4日続伸となりました。東証1部の値上がり銘柄数は969と半分近くを占めるなど買い気の強い展開で、過熱感を冷ます適度なスピード調整といえるでしょう。
海外資金の流入続き下値は堅い
日銀の超長期債オペ減額で出口戦略を意識され、円が強含んでいることには注意が必要ながら、海外からの資金流入が続いており、下値は堅いと見ています。短期的な高値警戒感と週末にSQを控え、今週は上値の重い展開が続きそうですが、出遅れ銘柄、セクターの水準訂正余地は大きく、押し目買いスタンスでいいでしょう。
中小型好業績銘柄の下値狙い継続
ピックアップ銘柄では日本動物高度医療(6039)、立花エレテック(8159)が続伸する一方、立川ブラインド(7989)、KYCOM(9685)は反落、ゼンリン(9474)は続落となりましたが、いずれも底堅く、今月下旬からスタートする第3四半期決算を睨み、これら中小型好業績銘柄の下値狙い継続です。
花咲 翁
証券市場新聞 ~株式ニュースと相場見通し~
コメント