調整なら買いのチャンス【高野恭壽の相場指南】

高野恭壽|高さん 証券市場新聞
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調整なら買いのチャンス【高野恭壽の相場指南】

日経平均は4日ぶりに反落、今年初めての下落になります。下落したものの、下値抵抗は結構強い雨後にありました。前日に下落していた石油、自動車、紙・パルプなどがすかさず反発に転じました。石油は米国WTI石油価格が新高値の63㌦台をつけたことで石油開発の海洋石油掘削(1606)の上げ基調を一段と強め9連騰で続伸したほか、石油資源、国際帝石なども買われました。自動車もトヨタが大幅反発し、ホンダも高値更新しました。内需系も不動産が続伸し、メガ銀行はじめ地銀も高くなりましたが、食品、小売り、ゼネコンは調整局面から抜け出せませんでした。また、電機も後場に入って円相場が111円台に入ったことで、11月高値に接近した値ガサ系は伸び悩み、警戒感から上げ幅縮小や反落に転じる銘柄もみられました。
円相場は前日の日銀の超長期債の発行減額を決めてから円高に転じたのですが、円を売っていたディーラーが慌てて円を買い戻す動きを強めたために112円を割りこんでしまったようです。しかし、米国の長期金利が高くなっているなど先行き円高に向かう理由が見当たらないために、円高は一時的とみられます。




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