下落の原因は円高
先週の日経平均は24日に前日比300円高で2万4129円34銭まで上昇し高値を更新したがその後2日間で約450円下落、2万4000円台を固めることはできなかった。
下落の原因は4カ月ぶりに109円台に入ってきた円高。企業の今期の為替見通しの平均レートが110.18円と推測されているだけに企業業績への影響が不安視されていた。
仕掛け的な売りには注意
現在の日経平均のPERは15.6倍前後、EPS(一株あたり利益)は1518円である。来期も好調な企業業績になるだろうとの予想から買われていたが円高を背景に見通しを慎重に予想する企業が増えると株価の上値は重たくなりそうである。需給的にも外国人投資家は敏感に反応している。東証が発表した1月3週目の投資家別売買動向では外国人投資家は2222億円の売り越しとなり2週連続で売り越している。
外国人投資家のスタンスは継続されることが多く、今後も売り越しが継続すると思われ仕掛け的な売りには注意が必要である。
「アイランドリバーサル」で強烈な売りシグナル
チャート的には2万3916円から2万3828円の間で窓が形成されている状態である。高値圏で出現した「アイランドリバーサル」という形で強烈な売りシグナルとなる。早晩、この窓を埋めないと大きな下落に繋がる可能性もある。
また、新値3本足も陽線が7本出現後陰転してきている。MACDもデットクロスをしてきておりテクニカル的には弱い展開を示唆している。
今週は「戻り売り」
最近はイブニング取引で高値、安値を付け日中取引ではその幅の中での動きといったパターンが多い。特にイブニング取引で安値を付けた翌日の日中取引では寄付きは買い戻しが入るがその後再び安値を確認しに行く展開が多いので今週は「戻り売り」で望みたい。
今週の想定レンジは上値は窓埋めの2万3920円から下の窓埋めの23400円を予想する。(ハチロク)
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