中東リスク警戒し売り優勢
9日午前の東京市場は反落、日経平均は95円安です。トランプ米大統領がイラン核合意からの離脱を表明したことで、中東リスクを警戒した売りが優勢でした。円が弱含んだことから下げ渋る場面もありましたが、先物への売りをきっかけに再び軟化しています。
東海カーボンはほぼ寄り天
日経平均は5日移動平均を下値支持ラインに底堅く推移しており、決算発表を手掛かりにした好業績株物色が続いています。ただ、前日引け後に1Q営業利益7倍という驚異的な増益を達成し、通期予想を大幅に上方修正した東海カーボン(5301)は大幅高に買われたものの、ほぼ寄り天の状況で、ライオン(4912)は1Q7割営業増益ながら利益確定売りに急落するなど、材料出尽くし感から値を崩す銘柄も目立っています。
トヨタの決算と株価の反応を見極め
きょう1時25分に予定されているトヨタ(7203)の決算と株価の反応を見極めたいということでしょう。ただ、ドル高・円安の動きが一服しており、業界としても期待は大きくはなく、よほど株価がネガティブな反応を示さない限り全般への影響は限定的とみています。一方で、前引けにかけてジャスダックやマザーズ銘柄への押し目買いがみられてきており、決算発表後半は中小型株に主体が移っていくことを踏まえ、銘柄を選別していく考えです。
花咲 翁
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