全般落ち着きを待つ【正直じいさんの株で大判小判】

正直じいさんの株で大判小判20.08|株式市場新聞
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大幅続落も金融買われる

 23日の東京市場は大幅に続落しました。日経平均は300円安です。米中貿易摩擦の問題への警戒感が再び強まるなか、日銀の低金利政策の出口戦略への思惑から債券が大きく売られ、円高を誘発したことで、輸出株を中心に売られました。一方で長期金利上昇を受け、金融セクターが上昇したことから、TOPIXは一時プラス圏で推移するなど底堅く、指数寄与度の大きい値嵩株が売り込まれたことが、日経平均の下げを大きくています。

長期金利の動向を注視

 インデックス主導の下げで、NT倍率拡大修正の動きが出た格好となり、いびつな価格形成となりましたが、地合いは指数ほど悪化していません。ただ、一時、為替が110円台の円高に振れるなど、無風通過続きだった日銀会合に何らかの変化が示唆されたことは気になるところで、金融株や企業業績、相場全体への影響を含め、長期金利の動向を注視しておく必要がありそうです。

銀行株買戻しも先物仕掛け売りに注意

 銀行株は30~31日の日銀会合に向けて売り方の買い戻しを誘発しやすい状況ですが、値がさ株は当面の利益確定売りに押される可能性が高く、先物への仕掛け的な売りには注意が必要でしょう。今週からはいよいよ3月期企業の第1四半期決算が始まりますが、為替を睨みながら、25日の日本電産(6594)など先行して発表される主力銘柄の決算内容と株価の反応を見極める必要があると考えています。

好業績の中小型株をピンポイントで

 ピックアップ銘柄も内需・ディフェンシブ系のシスメックス(6869)は反落ながら底堅く推移しましたが、浜松ホトニクス(6965)やダイキン(6367)は弱く、為替を反映した動きでした。いずれも好決算期待が強く、押し目狙いで問題はないと見ていますが、全般が落ち着くまで今しばらく様子を見極める必要がありそうです。短期値幅取り候補はきょう打診買いを入れたエラン(6099)が大幅高で新値を追いましたが、引き続き好業績の中小型株で高値をうかがう強い銘柄をピンポイントで狙っていく考えです。。

花咲 翁

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