薄商いながら底堅い
12日の東京市場は小幅ながら反発しました。日経平均は19円高です。金利上昇への警戒感から米国株が下落した流れを引き継ぎ、続落でスタートしましたが、売り一巡後は押し目買いや買戻しが優勢になりました。114円10銭台まで進んだ円安と上海をはじめアジア株が底堅く推移したことで不安心理が後退しています。東証1部売買代金は概算で2兆1529億円にとどまり、上値の買いは手控えられましたが、一時200円超に下げ幅を広げた後のプラス引けで、下値は堅いと言えるでしょう。
調整含みの展開も押し目拾う動き
東証1部の値下がり銘柄数は1142と過半を占める調整含みの展開で、マザーズ指数の下落率が2%を超え、個別に値を崩す銘柄が散見されましたが、一方で強い銘柄には押し目を拾う動きも見られました。決算についても米中貿易問題の影響が警戒され、内容が良くても出尽くし感から売られるケースもありますが、好決算発表のあと高値に買い進まれる銘柄もあり、反応は悪くはないでしょう。引き続き決算内容とアナリストレポートなども確認しながら、動きのいい銘柄をピックアップしていきたいと考えています。
より強い銘柄に絞り込む
ピックアップ銘柄ではカプコン(9697)は続落ながら、タキロンシーアイ(4215)やハリマ化成G(4410)、ジャムコ(7408)、任天堂(7974)は底堅く推移しました。短期値幅取り候補は利益確定売りに弱含む銘柄が多く、午前中にAMI(3773)を見切り売り、リソー教育(4714)の利益を確定しています。一方で、買いを入れたanfac(7035)やフルヤ金(7826)はしっかりで、より強い銘柄に絞り込んで値幅を狙っていきたいと考えています。
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