悪材料に強くなった相場【225先物「ハチロク」の裏話】

225先物「ハチロク」の裏話|証券市場新聞

相場の雰囲気は悪くない

 先週の日経平均は結局週足で陽線、前週比約110円のプラスとなった。戻り相場が続く中、節目で調整を入れるが崩れない底堅い展開である。日経平均の動きよりもマザーズ等小型株の物色意欲は高く相場の雰囲気は悪くない。

戻り相場を形成している間は「売り」を仕掛ける投資家は少ない

 中国の新車販売台数が28年ぶりに前年を割れるとか中国の景気減速を示す指数がでても悪材料には反応が薄く、金曜日には英国のEU離脱代替案が可決される見通しと伝わると寄り付き以降底堅い展開となっていた。今週の相場を見る限り、米中貿易摩擦による経済への影響はかなり実体経済にマイナスではあるが相場は織り込んでいるという動きであった。
 戻り相場を形成している間は「売り」を仕掛ける投資家は少なく逆に安定的な戻りによって買戻しで上昇しているのが先週の相場であろう。

下方修正を織り込めるかが焦点

 実際、空売り比率も先々週末47%台であったが先週末は42%台まで低下している。今回の上昇は売りが少ないところに買戻しが入った戻りと言えよう。
 今週から決算発表が本格化する日本電産のように下方修正を織り込めるかが焦点となろう。チャート的には三角持ち合いの終盤を迎える。下値は切りあがってる抵抗ラインの2万300円。上値は逆に切り下がっている2万1300円処。

どちらかに抜けてくる公算は高い

 ボリンジャーバンドもバンド自体が収斂してきておりどちらかに抜けてくる公算は高い。上昇のレンジは幅は約400円程度であるため短期的には2万1000円処では一旦売り、2万700円、その下2万300円台では買いと短期で勝負したい。(ハチロク)

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