押し目買いと戻り売り【転ばぬ先のテクニカル】

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞
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2万1000円の壁飛び越える

昨日の東京株式市場は続伸し2万1000円台を回復しました。当欄では2万1000円が壁とお伝えしてきましたが、先週末のNY市場では市場予想を下回る雇用統計により利下げ機運を後押ししたことに加え、対メキシコ関税発動が「無期停止」とされたことを好感し、気配で壁を飛び越えました。日足は2万0907円~2万1077円に窓を空けました。

5月20日高値ブレイクで強気転換

この上昇で20日線を回復し、新値3本足が陽転してきました。このような動きとなると、俄かに強気派が増加することになるのでしょう。しかし、筆者はまだ弱気から中立に考え直さねばならないのかどうかといった見方で強気を支持するものではありません。テクニカルポイントは5月20日高値の2万1430円をブレイクして初めて強気支持ということになります。

上値に分厚い壁

その前には直近下げ幅の半値戻しとなる2万1326円に対しどいいった反応を示すのか。MACDはゴールデンクロスしてきましたが、価格帯別売買高では2万1200円~2万1500円が分厚い壁となっており、出来高、売買代金が急増せねばなかなか抜けそうにはありません。右肩上がりを維持している強い銘柄の押し目買いと、移動平均線が右肩下がりに崩れた銘柄の戻り売りという両面作戦で臨むところでしょう。

日々勇太朗




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