某欧州外資証券が買い戻したに過ぎず
先週の日経平均は4日続伸。米中貿易問題について「10月に閣僚級で話し合う」との報道から売り方の買戻しが進み3日間で約700円程度上昇した。
相場自体が悪材料に打たれ強くなっていたところに好感出来る材料がだたため買戻し中心の「円安、株高」となった。しかし、手口を見ても売りを仕掛けた某欧州外資証券が買い戻したに過ぎず更なる上昇には材料不足である。
積極的には買い上がりずらい
「協議を再開する」といってもトランプ氏のことだからまたいつ梯子を外すかもしれないので積極的には買い上がりずらい。ここからの買いは慎重に見たいところである。チャート的には7日高値(2万1241円29銭)は今回の下げ幅の約66%戻りとなる。この位置には下降する200日移動平均線(2万1227円処)があり今年はこの線を300円~500円超えてくると売られる傾向にある。
若干の余韻上昇の可能性も
また、拡大するボリンジャーバンドの△3σは2万1253円処であり止まりやすい位置にある。さらに下降する週足の26週線は2万1295円処、52週は2万1482円処と21500円近辺には抵抗ラインも多くここからの上昇には日銀の更なる追加政策などが必要となろう。
先週までの上昇で3空を形成しておりさらに金曜日の日足は「十字」に近い状況である。チャートの教科書通りならここからは一旦「売り」であるがRSIが約70%ストキャスティクス約68%と若干の余韻上昇の可能性もある。
「アウトオブマネーのプット売りの先物売り」の「カバードプット」の戦略
今週はメジャーSQ週でもあるので教科書通りにはいかないかもしれないが「アウトオブマネーのプット売りの先物売り」の「カバードプット」の戦略で臨みたい。上値メドは窓埋めの2万1288円90銭近辺。その上は節目が集中する2万1500円となろう。下値メドは雲の下限の2万1050円処、その下は週足転換線の2万960円処、悪材料がでれば窓埋めの2万700円が抵抗ラインとなろう。
(ハチロク)