戻り売りをこなす底固い展開か?【225先物「ハチロク」の裏話】

ハチロク225先物OP|証券市場新聞
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今週は幻のSQ値を抜くか?

 先週の日経平均は下値を固める動きから金曜日には米中協議の進展を背景に戻りを試す展開となった。
 10月のSQ値は2万1842円63銭と決まり執筆時点では幻のSQ値となっており今週は早晩、この値を抜いてこないことには大きな壁にあろう。

相場の強さを感じる

 指数の動きとしては100日線(2万1235円処)が下値抵抗ラインとして機能し3日に付けた「窓」(2万1743円)を埋めてきたことに相場の強さを感じる。
 また、市場の予想から大きく下方修正して発表された安川電機(6506)も金曜日に寄り付きこそ大きく売られたが引けにかけて戻しており悪材料に織り込む力が相場には出てきているようだ。
 11日からの米中閣僚級貿易協議では第1段階の合意で15日からの関税引き上げが見送られることが発表された。ただ、10月末のイギリスのEU離脱問題も迫ってきており海外発の要人発言で指数が乱高下する可能性はまだまだ高い。

暫くは指数よりも個別株

 VIX指数の売り越し残高も1日時点で11万6000枚と昨年の10月(12万2000枚)に迫る勢いである。突発的な下落が更なる大きな下落を招く素地があることには注意したい。暫くは指数よりも個別株のほうが妙味がありそうだ。
 チャート的には25日線(2万1696円処)を抜いて推移、転換線(2万1607円)も明確に抜けてきているので戻り相場が期待されよう。

上値抵抗ライン抜け後は再び揉み合う可能性も

 9月19日を起点とする上値抵抗ラインは2万1950円処に位置する。10月SQ値を抜けてくればこのラインを抜いてくる可能性は高いが2万2000円を挟んだところで再び揉み合うと思われる。下値は5日線(2万1550円処)、100日線が意識されよう。
今週は戻り売りをこなす底固い展開を予想、2万1300円から2万2100円のレンジを想定する。

(ハチロク)




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