高値更新も日柄調整必要【225先物「ハチロク」の裏話】

ハチロク225先物OP|証券市場新聞
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コールの売りをカバーする先物買い

 先週の日経平均は米中貿易協議の進展から4日間続伸し上げ幅は4日間で約541円となり年初来高値を更新した。
 米国や独国の株価指数が過去最高値を更新しているのを見ると我が国の株価はまだ出遅れ感はあるが約2か月半で約17%上昇しており過熱感が漂う。
 取引所が発表した東証の空売り比率は40.4%と10月30日の48.8%から減ってることからも推察されるがこの上昇には空売りの買戻しがかなり影響した。
 さらに先週は先物11月限のSQ週でもあったのでコールの売りをカバーする先物買いがかなり入ったようだ。

5%を超えてくるとその後調整

 結局、11月のSQ値は2万3637円93銭となり場中に一度もタッチしない「幻のSQ値」となっている。
 SQ値の値は25日移動平均線乖離率で見ると5.45%乖離しており過去の例を見ても5%を超えてくるとその後調整に入っている。

欧州系の仕掛け売り時期は近い?

 引け値ベースでは4.36%であるが乖離率の5%超えには注意が必要だ。また、手口的に見たら相場を大きく動かそうとする某欧州系証券会社の日経平均先物の買い建て玉が1万5000枚を超えてきている。
 過去の経験則からするとこの会社は売りでも買いでも建玉は大体1万6000枚くらいでポジションを反転させているので仕掛け売りの時期は近いのかもしれない。

過熱感を冷やす短期調整が必要

 上昇ピッチが速かった為思うように買えていない投資家も多いと思う。今後も押し目買いの意欲は強く底堅い展開が予想されるが過熱感を冷やす短期調整が必要だろう。今週の日経平均は2万2950円から2万3700円のレンジで日柄調整すると思われる。

(ハチロク)




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