過剰流動性相場は長期間続く【潮流】岡山 憲史

潮流|株式市場新聞
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上昇相場の本質は金融緩和の強化

米国株式市場ではダウ平均やナスダック総合指数、S&P500種といった主要3指数が共に史上最高値を更新している。欧州株式市場では代表的な株価指数の「ストックス600」が過去最高値を更新した。日経平均は2万4000円台を超えて1年2カ月ぶりの高値を付けた。現状の上昇相場は、9月から始まっており、その本質は再び発生した金融緩和の強化である。

リスク資産が上昇しやすくなる

日銀、連邦準備理事会(FRB)、欧州中央銀行(ECB)の3行で月10兆円規模の流動性供給をしている。また、FRBは年末にかけてドルの需給逼迫による短期金利の急騰を防ぐため、越年の短期資金を民間に大量供給することを12月12日に決めた。その額は実に4900億ドル(約53兆7000億円)。短期金融市場での主な借り手はヘッジファンドだ。越年資金に対するFRBのメッセージはヘッジファンドの資金繰り不安を払拭させ、投機資金が株式市場に流れ、米国株を押し上げている。過剰流動性相場が強化されれば、リスク資産が上昇しやすくなるのは当然の反応である。この流れが今の上昇相場をもたらしている。

過剰流動性相場は長期に亘って続く

今回の過剰流動性相場は、幸運にも長期に亘って続くことになるだろう。その理由は、政治と経済の再統合が進むからだ。上昇トレンドを維持しつつ、調整を入れながら上値を切り上げていくことになるだろう。とりあえずは春先の3月までは相当強い状態が続く可能性がある。日経平均で次のメドは18年10月2日につけたバブル崩壊後(91年11月以来)の高値2万4270円。一目均衡表では2万4000円を超えて上昇が続く場合、10月4日基点の上げ三波動変化日は12月24日、来年1月10日となる。特に1月10日は18年1月高値から478日目、16年2月安値から18年1月高値までの上昇日数478日に見合うだけでなく、昨年12月安値から248日と一環(226日)を越えて最も注意すべき時間帯であるだけに1月10日、もしくは1月24日(12月安値から257日目、16年4月安値から675日目)に上昇相場終了となることも考えられる。一方、2万4400円水準を超えれば2万5700円どころに計算値が集中しているだけに上昇相場が加速する可能性が高い。

潮流銘柄は?

潮流銘柄は、あらた(2733)、ヤマハモーターロボティクスHD(6274)、MARUWA(5344)。

12月23日「潮流」3銘柄の解説|岡山 憲史【株式投資テレビ】も併せてご視聴ください。

岡山 憲史(株式会社マーケットバンク 代表取締役)プロフィール

1999年2月 日本初の資産運用コンテスト「第一回S1グランプリ」にて約1万人の参加者の中から優勝。
このコンテストはスカイパーフェクTVの資産運用情報番組「インベステーション」が主催、
ゴールドマン・サックス投信・クレディスイス投信・野村アセットマネジメント投信などの協賛を得て行われたもので、
プロの運用担当者などを含む1万人以上の参加者を集めて実施。
コンテストの開催時期(98年11月16日~99年2月15日)は日本株式市場がバブル後最安値を付けに行く最悪の環境にもかかわらず、
1億円の資金を1億3112万円(運用期間年利回り124%)に殖やすという脅威の成績をあげ文句なしの優勝を果たす。
第二回大会においても、2ヶ月間で1億円の資金を2億1600万円に増加させ、6位入賞。
1999年12月8日にマーケットバンク設立。17年以上にわたって株式投資で安定した高パフォーマンスを継続して出すことのできる
画期的な運用手法とサービスを提供している。

2002年1月にNHK番組「経済最前線」にて独自の投資支援システムが紹介される。
2005年12月TBS番組「筑紫哲也のNEWS23」にて勝ち組企業として紹介される。
直近では2017年1月に始まった夕刊フジ主催の「株-1グランプリ」において優勝。
1ヶ月間で3銘柄の合計パフォーマンスを競います。最終のパフォーマンスは155%と断トツの結果。
週刊現代、週刊ポスト、夕刊フジ、ネットマネー、月刊カレントなど幅広く執筆活動を行っている。
また、個人投資家に投資情報や個別銘柄の助言業務を行っている。




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