決算と重要指標やイベント待ち【記者の視点】

記者の視点|企業速報 証券市場新聞
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週明けは反発スタート

 週明けの東京市場は週末24日でのNYダウの260ドル高や225先物のナイトセッションやCMEの上昇を受けて反発スタートが予想されるもその後はゴールデンウイークや国内外のイベントを控えて方向感が不透明な状況が続きそうだ。

新薬開発報道に指数が振らされる

 4月第4週は21日が最終売買日となったNY原油先物5月限でマイナス40ドルという値を付け暴落したことを嫌気し、NYダウは2万3000ドル割れ、日経平均も1万9000円割れまで売られたが、6月限に移行した原油先物が一旦戻したことで落ち着きを取り戻した。米国では経済活動正常化へ向けた期待が高まっていたが、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が23日に米ギリアドの新型コロナウイルス感染症治験薬の初期臨床試験が失敗に終わったと報じたことで23日のNY市場は朝高後に値を消す動きになっている。この報道に対してギリアドは、早期打ち切りの試験結果であることから結論を導くことはできないと反論している。新型コロナウイルスの感染拡大への不安を払拭するにはワクチンや治療薬の開発が不可欠であることから、今後もこれらの開発報道に指数が振らされることが予想される。

大型連休控え現金化の動きも

 国内に関しては29日が祝日で1日の立ち合いを過ぎれば5日まで連休で東証は休場、その先は8日に225先物オプションのSQを迎える。そのため、リスク回避から一旦は現金化の動きが活発化しそうだ。

日銀会合とFOMCで更なる緩和策も

 イベント的には27日に日銀金融政策決定会合と黒田日銀総裁会見、28~29日に米FOMC、30日に中国4月製造業PMI、ECB定例理事会、1日に米4月ISM製造業景況指数の発表を控える。日銀はCPや社債の買取枠の倍増や国債購入の制限撤廃など議論することが伝わっている。FRBも原油暴落を受けて更なる緩和策をFOMCで表明することが期待されており、国内外の中央銀行の対応がマーケットの下支え要因になる可能性がある。

国内外で有力企業の決算発表が続々と控える

 決算では28日に富士通(6702)やNEC(6701)、信越化学工業(4063)、米国では29日にマイクロソフト、30日にアップルなど国内外で有力企業の決算発表が続々と控える。これに加えて27日からは日銀会合、30日に中国4月製造業PMI、1日に米4月ISM製造業景況指数の発表を控える。決算、重要指標やイベント、経済活動再開へ向けた取り組みをポジションを軽くしたうえで見極めたい。




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