世界的に株価は軟調
先週の日経平均は6日連続続落で前週比マイナス約1041円となった。
新型コロナウィルスの止まらない新規感染者数増加に加え米国の4-6月期GDPが前期比32.9%のマイナスと統計を取り始めた1947年以降最大となったことも影響し世界的に株価は軟調であった。
一旦ポジションを調整
国内においても4-6月期の決算が発表されてきているがどれも想像以上に悪く、特に戻り相場を形成していたハイテク株が決算発表後売られるケースが多かった。
各国の金融緩和政策により形成されていた戻り相場も現状が明らかになるにつれやはり上値は追いにくいことがわかり一旦ポジションを調整してきているようだ。
コロナショックから立ち直ったCTA
更に大人しかったCTA(クレディスイス)が先々週から日経平均先物に売りを仕込んだようだ。息を吹き返したCTAが売り仕掛けで相場を動かしてきている。
今週からは8月相場入りである。アノマリーとしては8月は1年のうちで最もパフォーマンスが良くない月である。
過去10年間では8月は海外投資家が売り越しに動いているほか円高基調になりやすい月のようだ。夏休みをとる投資家が多く商いが減り動かしやすい状況になるからのようだが今年はコロナショックから立ち直ったCTAが仕掛けてきそうなので注意が必要である。
更なる深押しにも警戒
チャート的には200日移動平均線(2万1954円処)を6月15日以来に割り込み一目均衡表の雲の上限(2万1936円処)も割り込んで引けた。
下値として意識されるのは6月15日の安値(2万1530円95銭)その下雲の下限(2万1022円処)であろう。6月15日の安値を引け値で割り込むと新値三本足が陰転し今出ている陽線が「ダマシ」となるため、更なる深押しが警戒される。
一方、上値は週足雲の上限(2万2113円処)と日足の雲の上限(2万2248円)、転換線(2万2237円処)、25日移動平均線(2万2486円)が意識されよう。
BOX相場の下限を試す展開か?
今週は続いていたBOX相場の下限(2万1500円処)を試すケースが想定され注意が必要である。