週足チャートに悪化傾向【転ばぬ先のテクニカル】

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欧州ははDAX中期トレンド下向く

昨日の当欄で「欧州株式は独DAXを筆頭に週足悪化…」とした途端に26日のDAX指数は3.7%の急落となりました。これで26週線を割り込み中期トレンドが下向きに転じました。これはフランスやイタリアの同様であり、新型コロナ感染第2波によりリスクオフとなってきました。

米国市場は13週線近辺ながら…

米国市場も欧州株式の影響で26日のNYダウは650ドル安の2万7685ドル、ナスダックも189ポイント安の1万1358ポイントで取引を終えていますが、NYダウは13週移動平均線を割りこんだ程度で26週移動平均線(2万6267ドル)を上回っています。ナスダックに至っては1万1241ポイントの13週移動平均線上を保っています。

NYダウはデッドクロス近づく

中期トレンドはまだ崩れてはいませんが、日足を見るとNYダウが75日移動平均線にタッチしてきており、5日移動平均線と25日移動平均線とのデッドクロスが近づいてきました。ナスダックが一番強く25日移動平均線を一時的に割り込む場面がありましたが、何とか踏みとどまっています。

郵便投票で選挙結果判明に時間

大統領選前の追加経済対策はもう難しいでしょう。ただ、マーケットには、どちらが勝利しても選挙後すぐに着手するから大丈夫といった見方が大勢を占めています。確かにそうかもしれませんが、郵便投票の増加により選挙結果が判明するのに時間を要する可能性もある訳です。そういう意味では昨日米上院がトランプ大統領が指名した連邦最高裁判事バレット氏を賛成多数で可決したことは大きいかもしれません。

トランプ大統領再選の可能性

これで連邦最高裁判事9名のうち保守派が6名となり、リベラル派3名を圧倒することになりました。このことで最高裁は共和党が完全掌握したことになり、仮に大統領選挙の結果判明が遅れても、最高裁に判断を委ねることになればトランプ大統領の再選の可能性が高まったことになります。アメリカという国の決定権というものは選挙人制度とか我々には理解できない法則になっています。

TOPIX下髭陽線形成も…

欧米市場の株価が大きく下落している割には東京株式市場はシッカリしています。昨日の日経平均は一時262円安までありましたが、その後は引き戻しました。一方、形が悪くなってきているのがTOPIXです。日経平均同様に下髭の陽線を形成しましたが、一時75日移動平均線を割り込む場面がありました。

戻り売り?

この75日移動平均線が下値サポート機能を発揮して底入れということであれば良いのですが、一目均衡表では雲の中に突入し、遅行スパンも日々線の中に沈み込んでしまっています。週足では5週移動平均線と13週移動平均線とのデッドクロスが近づいており、戻り売りではないかと思います。

日々勇太朗

相場見通し

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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