NYダウ、二番天井打ちか?【転ばぬ先のテクニカル】

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経済への打撃懸念し欧米市場急落

フランスが再びロックダウンとなりました。ドイツも部分的なロックダウンとなることから欧米市場が経済への打撃懸念で急落。NY市場にも波及して28日のNYダウは943ドル安の2万6519ドルで取引を終了しました。NYダウの史上最高値は今年2月12日の2万9568ドルです。そこから新型コロナウイルスの感染拡大により、3月23日には1万8213ドルまで下落しました。

NYダウ日足に続き週足も二段下げへ

戻り高値は9月3日の2万9199ドルで、その後、9月24日に2万6537ドルまで押して10月12日に2万8957ドルまで戻しましたが、28日のNYダウは一時2万6497ドルまで下落。これで日足が二段下げとなったことで戻り高値が10月12日で確定となりました。週足では9月安値の終値が2万7173ドルで、ザラ場安値が2万6763ドルです。今週末終値がこれら以下で終わると週足でも二段下げとなります。

下降トレンドに入った可能性

大きな目で見れば、NYダウは2月の最高値に対する二番天井が9月で確定したのかもしれません。そうなると今後は徐々に下値を切り下げて3月安値を割り込むような下降トレンドに入った可能性があります。下げ局面での止まり目は3月安値から9月高値までの上げ幅の38.2%押しとなる2万5002ドル、50%押しならば2万3706ドル、61.8%押しならば2万2409ドルなどが挙げられます。

ナスダックはトレンド崩れていないが…

ナスダック市場の史上最高値は9月2日の1万2074ポイントです。その後9月24日に1万0520ポイントまで下落して、戻り高値が10月12日の1万1965ポイントです。こちらはまだ9月安値を割り込んでおらず、トレンドは崩れてはいませんが、13週移動平均線(1万1214ポイント)を割り込んできており、調整局面入りであると思われます。

感染者に少なく消去法的に日本株

日経平均は欧米各国の下落に比べて緩やかなものに留まっています。これは日本の感染者が欧米よりも遥かに少ないことが要因と思われます。国民100万人あたりの新規感染者は欧州が283人、米国が219人なのに対し日本は4人とのこと。この数字をもって日本は安心だと警戒を緩めることは出来ませんが、統計から資金の持って行く先を考えれば、消去法的に日本に置きたいという心理は働くことでしょう。

 

しかしながら…

しかしながらTOPIXは75日移動平均線を割り込みだしてきており、5週移動平均線と13週移動平均線とのデッドクロスが近づいています。日経平均も28日から25日移動平均線を割り込んできました。2万3185円に位置する13週移動平均線が下値サポートとして意識されていますが、ここで留まれるのかどうか。新興市場のマザーズは今月の月足が上髭の陰線形成となっており、本日、1226.58ポイント以上で引けて陽線形成とならない場合はピークアウトサイン点灯です。

日々勇太朗

 

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp

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