週明けはSQ値抜くか?【記者の視点】

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バフェット効果

4月第2週の東京市場は、日経平均で6日続伸となり2万8500円を抜ける場面があり、3月9日に付けた年初来高値2万8735円79銭以来の高値水準まで買い進まれた。
相場の神様として知られるウォーレン・バフェット氏が来日し、割安感が強まったら日本株に追加投資に踏み切る考えを明らかにしたことで2万8000円台に乗せ、その後は米労働省が13日に発表した3月の卸売物価指数(PPI)が前月比で0.5%下落し、市場予想の横ばいより大幅に低下、下落幅はパンデミックの2020年4月以降で最大だったことを受けて利上げの早期打ち止め期待によるニューヨーク市場の上昇も支援した。

ファーストリテの好決算も支援

個別では指数構成銘柄であるファーストリテイリング(9983)が23年8月期の業績予想の上方修正と年間配当引き上げを発表し年初来高値を更新し、大阪のカジノIR計画を認定を受けて桜島埠頭(9353)なそ関連銘柄が急伸したことも個人投資家の物色意欲をかき立てた。

NY安でも225先物は高い

週末14日のニューヨーク市場は3指数揃って反落し、ダウは143.22ドル安だった。FRBのウォラー理事が講演で「一段の利上げが必要だ」と語ったことを受けて利上げ継続による景気悪化の懸念が強まったことが一因。ただ、決算が好調だった銀行株の一角には買いが入っており、日経平均先物のナイトセッションでは100円高の2万8520円で引けている。これを受けて4月のSQ値(2万8519円43銭)を抜いてくると米国安でも強気継続となりそうだ。

米大手決算控える

今週は経済指標では17日に米4月NY連銀製造業景気指数、18日に米3月住宅着工件数、21日に米4月S&Pグローバル米国製造業PMIなど。決算では18日にバンク・オブ・アメリカ、ゴールドマンサックス、ネットフリックス、19日にASMLホールディングスとテスラ、20日にTSMCなどが控えており、これらの内容次第では指数の動きに影響を与えることになろう。
ニューヨーク市場は主要3指数とも2月上旬に付けた高値に次ぐ水準まで上昇しており、日経平均も同様に3月9日に次ぐ高値水準。好材料が相次いだとはいえ、ここまでの急ピッチな上昇から一旦は利益確定売りによる調整がほしいところだ。

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp




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