円高重石も新NISAに期待【記者の視点】

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年明け前半でYCCの廃止あるか?

先週の東京市場は27日までは4日続伸となったが、その後は1ドル141円まで円高が進んだことを受けて膠着感の強い動きになった。米連邦準備理事会(FRB)が早ければ来年3月にも利下げに踏み切るとの観測が高まり、これを受けてニューヨーク市場は最高値にまで買われているが、ドル売り円買いの動きが高まっていた。一方、国内では先の日銀会合で植田総裁は早期の金融緩和縮小に否定的な見解を示したが、年明け前半でイールドカーブコントロール廃止との見方が高まっており、これが円高の一因になっているようだ。

1日から新NISA

年明けは1日から新NISAが導入され、新規上場に付与されるコード番号が英文字入りとなる。4日は大発会だが、その前に3日から先物の売買は開始された。市場参会者が少ないなかで仕掛け的な動きから円高が更に進む可能性もあり、円高から225先物売りとなる可能性があるかもしれない。

2月期の3Q発表が佳境を迎える

海外では3日に米12月ISM製造業景況指数、4日に12月米ADP雇用統計、5日に米12月雇用統計の発表がある。。雇用者数の伸びが鈍化し、失業率が緩やかに上昇する予想通りの結果になれば、利下げ観測が米株高を支援することになるが、その影響で円高になれば輸出系には重石になろう。
個別では年明けから2月期企業の第3四半期決算発表が佳境を迎える。5日はダイセキ(9793)、ダイセキ環境ソリューション(1712)、アオキスーパー(9977)。9日はウエルシアホールディングス(3141)やヨンドシーホールディングス(8008)など。
また、能登半島地震に絡んで建設セクターを中心に復興特需関連銘柄も個別で物色されそうだ。

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