米住宅成長速まり国内テコ入れ効果
大和ハウス工業(1925)の24年3月期第3四半期は計画を上回り、連結営業利益2849億万円(前年同期比28.0%増)と3Qとして過去最高を更新、通期計画クリアにめどをつけた。開発物件の売却が順調に進み、米国住宅事業は計画を超過して推移、国内戸建住宅事業のテコ入れにも着手しており、25年3月期の業績拡大へ期待が高まってきた。
施設開発は収益の柱として安定成長を続けており、商業施設はロードサイド店を中心にホテルなどの開発が順調に進展、物流施設は半導体工場や2024年問題に関連して宅配の中継施設などのニーズを取り込んでいる。
国内はセミオーダー住宅でテコ入れ
米国住宅事業は住宅取得層が厚く、人工増加地域に重点を置いて強化、中古住宅の流通量減少も販売拡大を後押ししており、計画を再度上方修正した。「住宅ローン金利上昇に歯止めがかかればさらに需要は拡大する」(会社側)ことから、来期以降成長ピッチが速まる見通し。市場環境の厳しい国内戸建住宅については「レディ・メイド・ハウジング」というセミオーダー住宅でテコ入れしているが、すでに一部収益に貢献しおり、来期は本格的な拡大が期待される。
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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