中東情勢緊迫化で15日は3万9000円割れスタートか?【記者の視点】

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イランがイスラエルへ報復

週明けの東京市場は大幅反落で日経平均は3万9000円割れでのスタートとなりそうだ。
4月第2週の東京市場は、一時、日経平均で1000円に迫る下げ幅となった第1週の5日からは落ち着きを取り戻して3万9000円台に戻したが、3万9500円を超えると戻り売りに押される展開で、膠着感の強い動きになっていた。
その後、イスラエルによりシリアの首都ダマスカスにあるイラン大使館周辺が攻撃されたとしてイランが報復を表明したことで12日のニューヨーク市場ではダウで475.84ドル安、ナスダックとS&P500も1.6%以上も急落し、イランが約100のドローンや巡航ミサイルをイスラエルの標的に向けて13日に発射したことも報じられた。週明けは中東での地政学リスクの高まりからリスク回避の動きを高めそうだ。

幻のSQで戻り売り圧力も

一方、注目されていた3月の米消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回る伸びとなり、年内の利下げ観測が後退したが重石になったが、その翌日に発表された3月の卸売物価指数(PPI)は前月比で0.2%上昇となり、伸びは2月の0.6%上昇から鈍化したことでインフレ再加速への懸念が後退したことで週末にはナスダック最高値とも相まち買戻しを誘ったが、12日はSQ値3万9820円59銭決定後は値を消す動きで幻のSQとなり戻り売り圧力が意識された。
米国の年内利下げ回数についてはFRB高官からは慎重な意見が増えており、それに絡む為替動向からも方向感が読みにくいが、それに加えて今後は日米とも主要企業の決算発表が控えていることから、週明けも慎重な動きが想定されよう。

ASML決算に注目

因みに今週以降は17日にASMLホールディングス、18日にTSMC、その先は24日にメタ、25日にアルファベット、マイクロソフトと半導体やAI絡みで有力企業の発表が相次ぐ。これら企業の決算内容次第ではレーザーテック(6920)、や東京エレクトロン(8035)、ディスコ(6146)など日本の半導体関連の株価も影響を受けることになる。

加えて16日にはIMF世界経済見通しが発表される。前回1月改定では日本の2024年GDP成長率が小幅ながら下方修正されたが、その後は多くの企業が賃上げや設備投資を打ち出している。今回、これが反映されて日本の成長率が上方修正されれば日本株見直しに繋がるかも知れない。

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp

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