太平洋セメント(5233)が前日比64円安の231円まで売り込まれ、連日で昨年来安値を更新、午後2時現在東証1部値下がり率トップとなっている。9日取引終了後、2016年3月期通期の連結業績見通しを下方修正したことを受け、失望売りがかさんだ。
前回予想の売上高8660億円を8450億円(同0.3%増)、営業利益660億円を600億円(前期比8.3%減)へ。公共工事、官公需の減少でセメント国内需要が伸び悩んでおり、第3四半期までの実績を踏まえ通期計画を見直した。
なお、第3四半期累計(15年4~12月)の連結決算は、売上高6265億6200万円(前年同期比0.7%増)、営業利益432億6400万円(同10.0%減)と増収ながら2ケタ減益になった。
証券市場新聞