新たな変異株で波乱【225先物「ハチロク」の裏話】

ハチロク225先物OP|証券市場新聞
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危機感が募り大幅安

先週の日経平均は前週末比約994円安と大幅下落となった。
南アフリカで新型コロナウイルスの変異株が見つかり今までのワクチンが効かないとの情報から危機感が募り大幅安となった。
日本国内に於いては新規感染者数が激減しておりこれから「ウィズコロナ」で経済を回復していこうと盛り上がりつつあるところに冷や水を浴びせられた形だ。

日本市場は売りやすい

欧州や韓国では新規感染者数が過去最大になってきてるので警戒感が募るのもわかるが日本は1年前の感染者数である。それでも日本から株は売られる。前にもこの欄で書いたが「下落は日本から」である。
各国の先物市場が発達しヘッジ売りもしやすくなったが流動性の高い日本市場は売りやすいということだ。

なぜ日本株は買われない?

従来だと米国株が上昇すると日本株も上昇するなど連動性が高かった。だが、最近は米国株が上昇しても上昇せず下落したときは下落すパターンが非常に多い。
過去は米国実質金利に連動してきたが最近は連動しなくなってきている。企業業績もよくなり新型コロナウイルスの新規感染者数も激減している。
それなのになぜ日本株は買われないのか。それはやはりトップの姿勢だと言わざるを得ない。

岸田首相には「変化」を

今回の経済対策も「ばらまき型」としか認識されておらず日本経済の潜在成長力を高めると思われていない。
他の先進国から2周くらい遅れているデジタル化も一向に進まない。年齢分布に応じた政治家の再構成など政治家のドラスティックな改革をしない限りは我が国のじり貧状況は続こう。
個人的には怖い円安(日本売り)が近づいているように思えてならない。岸田首相には「変化」を感じられる政策を出してもらいたい。

相場は正念場

相場は正念場に差し掛かってきている。先週の下落により25日線(2万9333円処)、75日線(2万8966円処)をあっさり割ってきた。
金曜日は2万8605円61銭の安値を付け戻っているが2万8500円処が下値の抵抗ラインとなろう。10月22日の安値(2万8472円55銭)を割ってくると2万8000円割れの展開も想定されるため注意が必要である。

先物売りの12月限プット売り

今週は5日線と25日線のデッドクロスも想定されるため戻りも鈍そうである。戻っても同線が抵抗ラインとなろう。
ただ、オプション市場はプットの買戻しで「あほボラ」状態になっているため「先物売りの12月限プット売り」が有効になりそうである。
今週は2万8000円から2万9200円を想定する。

 

(ハチロク)

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp




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