見えてきた3万円台【225先物「ハチロク」の裏話】

ハチロク225先物OP|証券市場新聞
目次

変化しつつある日本

先週の日経平均は前週末比約230円高となり5週連続で上昇した。
ここ数週間安定した上昇が続いてる。背景にはやはり海外投資家の買いが大きく影響している。先週のこの欄にも書いたが海外投資家が「変化しつつある日本」を再評価しているのである。
金利の緩やかな上昇、物価の上昇、賃金の上昇等過去数十年動かなかったデフレ傾向が変化しつつある。

持たざるリスク

そこにまだ東証プライム市場に上場の約半数が該当する東証のPBR1倍割れ企業の是正指導が発表され企業の自主的変化を促した。
投資環境もNISA枠の拡大など個人投資家の株式市場への参加を後押しした。
これらにより今年に入っての上昇率は米国市場を大きく上回る。
そうなればグローバルに運用するファンドは日本株に「持たざるリスク」が発生するので日本株を買うしかないのである。

4月の買い越し額は約5年半ぶり

東証が発表した統計によると直近6週間で海外投資家は日本株を2兆3180億円買い越しており相場の上昇を牽引したことがわかる。
4月の買い越し額は約5年半ぶりの買い越し額である。
チャートでも1年以上続いていたBOX相場の上値抵抗ラインを次々に抜いてきており売り急ぐ投資家は減少している。
コロナ後のインバウンド経済も好調なようで2025年の大阪万博くらいまでは持続可能な内需が期待できそうである。

大きな外部要因

大きな外部要因がない限りは日本株優位な投資環境は暫く続くと思われる。
その大きな外部要因として挙げられるのが米国の債務上限引き上げ問題である。引き上げられなければ6月1日にも米政府の資金繰りが行き詰まる見通しだ。

仕組まれた売りには十分注意

この問題は過去何回も繰り返しされたが結局上限を引き上げデフォルトを回避している。
しかし、この情報で仕掛ける投資家も多く11年と13年には「Xデー」とされる日の2週間ほど前に相場が急落している。
相場はちょうど高値圏にあり売り仕掛けをしやすい環境にある。仕組まれた売りには十分注意したい。

今週のレンジは?

チャート上の動きではボリンジャーバンドの+2σ(2万9600円処)を上値抵抗ラインとして意識された展開が続いている。
また、下値は3月16日の安値を起点とする下値抵抗ライン(2万8900円処)が機能しておりこの範囲での推移と予想する。
騰落レシオが125%と4月18日から120%を超えて推移しているため+2σを超えてくると短期調整のきっかけになる可能性もある注意が必要である。
今週のレンジは28900円~29800円を想定。確りとした展開を予想する。

(ハチロク)

株式市場新聞 marketpress.jp 株式ニュースと話題の銘柄

購読会員限定コンテンツ

Pocket

ハチロク225先物OP|証券市場新聞

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次