3万7000円台を割り込む展開
先週の日経平均は前週末比約2455円安と大幅下落、週足陰線となった。
金曜日には下げ幅が約1011円となり今年最大の下げ幅となった。世界的に半導体関連株が売られる地合いに加えイスラエルによるイラン攻撃が伝わると下げが加速し一時は3万7000円台を割り込む展開であった。
相場が弱いときには悪材料に敏感に反応する、まさにそんな展開であった。
3月22日の高値(4万1087円)から19日の安値(3万6733円)まで下落幅は約4350円と10%強下落した。
リバウンドも十分期待できる
高値から10%超える下落は調整局面入りと言われるが短期的には調整幅十分でリバウンドも十分期待できよう。
日足ボリンジャーバンドでも-3σ(3万6790円処)まで下落、一旦は下げ止まるポイントまできたといえよう。
中東リスクが更に高まらない限りは戻りも期待できよう。
日本経済に円安の悪影響
ただ、円安が止まらない。重要ポイントと言われた153円をあっさり抜き154円台後半の動きとなっている。
中東リスクに高まりにより「有事のドル買い」も入っており円高に動きにくい状況になってきた。
しかし、日本経済に円安の悪影響が懸念され始めており折角の賃上げ効果を打ち消す可能性もある。
原油高に脆い日本経済、更に円安が進行すれば企業業績の見通しも変わってくる。
日銀が毅然とした態度で臨め!
米国においても最近発表される経済指標は強いが原油高により再びインフレを加速させる状況も考えられる。
米国の金利引き下げは当面ないと見た方がよいだろう。だからここで為替介入を行ってもまたすぐに円安トレンドに戻る可能性も高い。
しかし、日銀が毅然とした態度で臨まなければ「日本売り」は加速しよう。現在は以前に比べかなり「株安、円安」である。ドルベースで運用する投資家にすれば割安に見えているはずである。これ以上円安には急激に動かないと思わせれば株も積極的に買ってくる可能性は高い。
円安が更に加速するラインは155円とも言われている。日銀の断固たる姿勢を期待する。
今週のレンジは?
今週のンジは3万6600円~3万8200円を予想する。当面は一目均衡表の雲の上限(3万9000円処)から下限(3万6600円処)で荒い動きとなろう。
(ハチロク)
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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