TOPIXでは上昇
先週の日経平均は前週末比約158円安と2週連続で週足陰線となった。だがTOPIXベースでは前週末比約1%高となり週足は陽線だった。
日経平均はエヌビディア株やセールスフォース株など米半導体関連株やハイテク株の動向に大きく左右され下落したが内需株が多いTOPIXでは上昇した。
崩れそうで崩れない
日経平均は4月19日の安値(3万6733円)から下値を切り上げながら右肩上がりで上昇してきたが今週下値の抵抗ラインを割り込んだ。
相場が崩れたかと思われたが翌日には大幅高で切り返すなど崩れそうで崩れないのが今の相場である。
長期金利1%乗せを材料にヘッジファンドが日経平均先物で売り仕掛けてきたが思ったように下がらず翌日に買い戻したようだ。
下支えに一役買っているのは?
この相場の下支えに一役買っているのが自社株買いである。
東証が発表した5月第4週の投資部門別売買動向では事業法人は現物で2353億円買い越しであった。
先週も2000億円を超える買い越し額であり年初からの買い越し額は1兆6100億円と最大の買い主体となっている。
相場に左右されず着実に買いを入れてくる自社株買いは間違いなく相場の下支え要因である。
TOPIXは3月の高値を視野
日経平均ばかり見ていると相場が弱く映る時もあるがTOPIXを見ていると3月の高値を視野に捉えている。
長期金利の上昇により銀行株が買われ物価上昇により内需株が買われているということだ。
しかし、日経平均ベースで見ると3万8000円割れでは買われ3万9000円以上では売りがでるという構図は続いている。
「夏枯れ相場」前の上昇しやすい期間
今週から6月相場入りである。過去75年間の月間騰落率を見ると6月は平均0.73%上昇しており9月の「夏枯れ相場」前の上昇しやすい期間である。
今週は6日にECB理事会、7日に米雇用統計、翌週12日にはFOMC、14日には日銀会合があり株価は大きく動く可能性は高いが底固い展開は続くと思われる。
戦略としては大きく跳ねた時は一旦売り、そして突っ込み買いが有効であろう。
今週のレンジは3万7900円~3万9200円を想定する。
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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