株価急回復に影響与えたAI【225先物「ハチロク」の裏話】

ハチロク225先物OP|証券市場新聞
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この2週間はコロナウイルスに翻弄

 先週の日経平均は約622円高と先々週の下げ幅と奇しくも同じ幅で上昇した。
 木曜日には中国で新型コロナウイルスの治療に効く抗ウィルスの開発に成功したと伝えられ、さらに昼からは中国が米国からの関税を一部引き下げるとの報道もあり日経平均は一時600円高となり24000円台回復手前まで戻した。
 この2週間はコロナウイルスに翻弄される相場であったが結果的にはもとの水準に戻った。今後も感染者拡大懸念は続くがどうやらインフルエンザより死亡率は低そうなのでパニックになることはないようだ。

AIで過去の分析もしている

 日経新聞によると1980年代のエイズウイルス以降感染症拡大の局面は13回あったが平均で世界の株価は1か月後には0.4%高とほぼ横ばいに戻り3か月後には3.1%高、半年後には8.5%高になったという。何か大事が起これば国が金利の引き下げや経済対策などを打ち出すのでそれで上昇に転じるということだが今の運用はAIが運用しているケースが多く、AIは当然この過去の分析もされていることだろう。

早期の株価の回復は自動売買の影響

 早期の株価の回復はAIによる自動売買の影響も大きいのかもしれない。チャート的には下落前の水準まで回復したが売買動向を見ても短期のヘッジファンド(特にクレディスイス)が売りで相場を崩して来たのを個人投資家が買い向い、結局はヘッジファンドが慌てて買い戻しただけという感じである。

上値の重い展開か?

5日線(2万3415円)、25日線(2万3597円)、75日線(2万3413円)とも抜けてきており下値不安は和らいだ感じだ。
 ただ、3日間で約1000円上昇するなど短期で上昇してきているので今週はSQ週でもあるので上値の重い展開となろう。

週は揉み合い相場

 また、基準線(2万3445円)、転換線(2万3385円)も横ばい、さらに拡大していたボリンジャーバンドも横ばいに転じており今週は揉み合い相場を想定する。
 一目均衡表の雲の上限(2万3739円)が意識されそう。レンジ的には2万3400円から24万100円を想定する。

 

(ハチロク)




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