高性能化進む全個体電池【話題のテーマと狙える銘柄】

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次世代車の搭載実用化へ

政府が2030年代半ばにガソリン車の新車販売禁止へ動きだすなかで、自動車メーカー各社は燃料電池車や電気自動車(EV)の開発を強化しているが、そのような中でこれら次世代環境対応車に搭載される電池として全個体電池の高性能化が急速に進んできた。現在、全固体電池関連の特許出願数で日本は世界トップを誇ることから、自動車搭載へ向けて実用化が進めば、開発に関わる日本の関連企業の存在感が高まることになりそうだ。

次世代電池の本命

水素を燃料とする燃料電池車やEVともに搭載する電池の蓄電容量拡大と充電時間の短縮が必要不可欠だ。このような中で電解質が液体である従来のリチウムイオン電池に比べ、全個体電池は電解液を個体の電解質にしてイオンを直接的に行きできることからより高出力が可能で充電時間も短いことから安全面やエネルギー密度など様々な点で次世代電池の本命と期待されている。

開発で先行しているのは?

自動車メーカーのなかで全個体電池の開発で先行しているのはトヨタ自動車(7203)で、全個体電池搭載車の試作車の公開を21年に目指している。日立造船(7004)は1000ミリアンペア時と容量が世界最大級の全固体電池を開発、高温下など特殊な環境で動作することから、人工衛星や産業機械など活用を目指している。電子部品メーカーでは村田製作所(6981)が主力の積層セラミックコンデンサーなどで培った固体デバイス技術との融合で、高容量かつ小型サイズの全個体電池を開発、量産へ向け準備を進めている。

出光興産や三桜工業など

この他では素材では石油精製時に出る副産物を利用して全個体電池向け電解質を開発する出光興産(5019)や全固体電池の研究開発・製造を行うソリッドパワー社に出資する三桜工業(6584)などが注目される。

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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